恋文
DiaryINDEX|past|will
新幹線の列車の窓から見えるれんげ畑。 昔、妹と遊んでいた、娘と一緒に遊んでいた、思い出にあるような畑。 あなたと二人で、あんな広いれんげの真ん中で、遊んでいたい。 そんな暖かい春の一日を過ごしたい。 きっと、わたしはあなたにれんげの花束を作ってあげる。あなたもわたしに作ってくれるかしら。まるで子供のように戯れていたい。
そんなことを考えながら、わたしは窓に頭を寄せていた、あなたに身を預けるように。ひんやりと冷たい窓。 あなたの胸だったら、きっと暖かいだろうに。
|