恋文
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暖かい湿った空気のなかを歩いている。わたしは夜の底にいる。 あなたも、いまこの瞬間にあなたのいる場所の夜のなかにいる。 あなたのところにつながっていく夜空を見上げる。 こんな都会では星も見えない。まして今日も雨が降り出しそうな空。 記憶を蘇らせては、あなたの面影を探す。
あなたが連絡してくれる、うれしかった。 心配かけてごめんなさい。 わたしが夜の底にいても、あなたはこうしてわたしを見つけてくれる。 深い夜の中に潜ってきてくれる。 ありがとう、大好きなあなた。
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