あさちゃんに映画版の試写会に誘ってもらって、鑑賞後映画のヒドさに「これは原作を読まねばならぬ」と思ったのが去年の5月。 あれから半年。 遅いなー。 やっと宮部みゆき著・「模倣犯」を読みました。
図書館で年末にリクエストして、未だに1ヶ月半待ちですよ! すごいなぁ。 上巻・下巻、それぞれ約700ページある超大作です。
映画を見てしまってるので、「んーと、これが中居くん」「こっちが津田さん」「で、藤井くん」とか頭に浮かんでしまってたのですが… 衝撃のラストが全然違うじゃないか!! 映画の最後、なんであんなめちゃくちゃな終わり方にしたんだろう? 派手さがないからか? あれで一気にコメディになっちゃったんじゃないか〜
登場人物がハンパなく多いので(著者によると40人ぐらい設定考えないといけなかったらしい)、映画化する際に浅くなるのはしょうがないけど、筋変えるのはダメでしょうよ… よくこんな変え方されてOKしたなぁ、宮部さん。
小説としての原作は。 やっぱり暗い話でねー、上巻の間はよくピース(←中居くん、事件の主犯)の正体がわかんない辺りとかすごく良い!んですが、やりきれない箇所もいくつかありますな。 犯罪シーンはやっぱりエグいし。
宮部さんの小説を読んでいつも思うのは、ものすごく人の心を慮る人だなぁと。 世の中には、いろんな人がいて、それぞれの思惑を持ってて。 普通は自分や自分の周りの思惑しかわかんなかったりするものですが、宮部さんの小説はそれぞれの人物の言い分をものすごく酌んでる。 心の優しい人なんだろうねぇと思います。 ただ、今回は人物が多い分、全員の意見酌んじゃって結構まとまりのない感じになってるかも。それが本当の現実世界に近いんだろうけどね(社会派っつーか)。 私個人は「クロスファイア」の方が好きです。
ということで、久しく読んでなかった小説部門、今年は少し読もうかなと。 心の余裕のためにも(←?)。 とりあえず、「ドリームバスター」(同じく宮部女史著)も読みました。 |