紀姫日常。

2012年08月22日(水) 真夏の上海紀行

夏休みに上海に旅行に行ってきました。
前回の10年ぶり二度目の中国。

8月の上海は暑い!蒸し暑い!おっさんがタンクトップの裾を捲り上げて歩く、或いは脱いで歩くスタイルが街に溶け込んでいました。
気温的には東京と同じぐらいでしたが強烈な湿度でした。そして夜も30度を下回らない…!もともとそういう気候なのか、都市化の影響なのかはわからない…。

10年前の北京と比べても自転車の人は少なく自転車大国は最早遠い過去のことになってしまったようでした。
しかし相変わらず交通ルールは「行けるときに行く!」って感じで非常におおらか(笑)でした。10年前の北京ほどの殺伐さはなかったかな。

上海は東京メトロのように地下鉄が発達していて大変便利でした。
使い回しタイプの切符でもちろん自動改札。しかし券売機の制度が悪くお札を吸い込んでくれることは稀でした。あとすぐ調整中になる。
コインがないときは窓口で両替してもらうんですが、駅員さんは愛想がなく、あ、中国だ…10年前も国営のデパートでぐちゃぐちゃに丸まったお釣りを投げて渡されたっけと懐かしい気持ちになりました。

しかしレストランやお土産やさんの人は10年前の北京より格段に愛想良く親切でボラれることもありませんでした。

田子坊(ぼうの字があっているか失念)という古い住宅を雑貨屋やギャラリーなどに改装したエリアが楽しかった。

北京と違うところと言えば、やはり料理。とにかくまずかったなぁ…という思い出でいっぱいでしたが上海の料理はおいしかった!!小籠包!炒飯!餃子!あと菜っ葉を炒めたもの…麺類…なんでもおいしかったよー!感動した…。
あ、10年前は飲めなかった青島ビールも飲みました。暑いところのビールは軽くていいね。ハワイで飲んだバドワイザーや沖縄で飲んだオリオンビールがおいしかったように蒸し暑い上海にぴったりでした。

上海テレビ塔付近にある森ビルが手掛けた高層ビルの展望台にも行きました。
さぞや素晴らしい景色が見えるだろうと思いきや快晴だったにも関わらず展望フロアは白いスモッグに包まれておりました…。大気汚染恐るべし!70年代の日本のようだぜ(知らないけど)
帰ってきて中国に詳しい人に聞いたら風向きによって工業地帯からの空気が流れ込むのだとのことで綺麗に見える日もあるそうです。
森ビル内は日本人や欧米人が多くあまり中国って感じがしなかった。

旧保留地の外灘にも行きました。ここは行ってみたかった場所でした。古いヨーロッパ式の建築物が河岸に並んでいて異国情緒のある素敵な場所でした。
まさに猫山宮緒作「上海特急」の街並み!マイナー漫画ですみません。

夜はその川辺をクルージングしました。
夜景も綺麗でした。テレビ塔サイドと外灘サイドという新と旧が相向かっている様子はなかなか珍しい光景なんじゃないかな。
ところでそのときお世話になった現地ガイドさんがとっても可愛くていい人だった。戸田恵梨香に似ていたので勝手に戸田さんと呼んでいた。日本に行ったことないので必ず行きます!とキラキラしておりました。

上海はどこへ行ってもエネルギッシュで賑やかでした。
これは若いうちに旅行しておいてよかったと思った。
いいところだったな〜と名残惜しく帰国しましたが成田のトイレに入って日本最高…!と歓喜に咽びました。
やっぱね、水まわりで我が国を上回る国はないのではないかと。上海も10年前の北京に比べたらもうトイレにドアがないなんて言わせないどころの発展ぶりではなく快適だったのですが、やはり本物は違う…誇るべき日本企業TOTOの力は偉大でした。

治安も良く、恐れていたスリにも遭わず、人々は明るくおおらかで、北京に行ったときと同じく中国好きだなぁと良い旅行でした。

しかし!帰ってきた途端領土問題再燃、反日デモ勃発となんだか悲しいことになってしまいちょっぴり残念です。というかギリギリセーフ…。
領土問題はまぁ色々な人の複雑な事情があるから起こるのはしょうがないと思うけど、デモはねぇ。旅行者はその国に興味があって行くのですよ!好きになりに行ってるんですよ!
しかし日本のニュースだけ見てると周辺国から嫌われてるのかなーって思っちゃいますよね。それで神経立たせてしまう人もいるかと思いますが民間レベルだと全然そんなことないと思います。民間人は民間人レベルの感覚であり続けていれば大きな問題にはならないんじゃないでしょうか。
もちろん政府が毅然ときちんとお仕事するという前提での話ですが。政府も国民もマスコミに影響受け過ぎなのは引きこもり体質だからでしょうか。

上海で西安から旅行で来てるという女子大生と話しました。相変わらず私の英語はあまり通じなかったけど漢字という文化とジェスチャーでなんとか話せた。10年前から進歩のない自分である。
でも外国に行く前って言葉の不安があるけど観光地だとほぼジェスチャーで切り抜けられますよね!

久々…ていうか社会人になってから初の海外旅行だったけど、やっぱりたまには異国に行くべきですね。
日本語が聞こえなくなる非日常が心を開放させるような気がする。
自分が外国人になるっていうのは普段狭い社会に身を置く自分にとってはとてもいい体験だと思います。
もちろん帰ってくるとますます日本が好きになったり、普段の生活が愛しくなったりしていいことづくしですよ。

夏休みはあっと言う間に終わっちゃったけど旅のおかげでとても充実できました。
またどこかへ行きたいな。


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