| 2003年10月23日(木) |
独りぽっちの店員さん。 |
たった今さっきの話。 着払いの荷物を預けるべく近所のマイナーコンビニにいくと、めがねをかけた、のっぽのおにいさんがレジにぽつんとおりました。 ジャージにセーター姿のわたしとそのおにいさんは、レジの前で一瞬の沈黙、
「・・宅急便やってますか?」 「・・・・・・・やっていますよ。」
とそのおにいさんは多少不慣れな感じで引き出しから伝票をとりだすとペンを渡してくれました、がおっとペンを置かずに手渡ししてくれるではないですか丁寧ね、と思って住所を書いていると
「・・・・あの、こっちでやってもらえますか?」
やがて静かに奥の机を指差しました。他には人っ子ひとりいない店内・・・自分の定位置目の前に人にいられるのが嫌なのかい?息苦しいのかい?1分もないさ、1分もないさ、ん?んえ?んあ?と思いつつ大人しく移動し書き終え、おにいさんがよそ見をしている横に「お願いします。」と荷物を置くと「恐れ入ります。」とそれはまた丁寧に言ってくださいました、そしてわたしが黙って見守る中メジャーを使って2、3回目に無事採寸を終えると「・・・有り難うございました。」と囁きました。
しかしわたしはまだ帰るわけには。わたしはビールを買いたかったのですね採寸してる間に持ってきてしまえばよかったな、と思いつつもてくてくと冷蔵庫の方に向かい、お、気になる何だこれは?とカロリー50%オフのチューハイを手に取り、そしてお菓子コーナーをさまよい最後にバームクーヘンを掴み、レジに置きました。するとおにいさんは
「・・・。いらっしゃいませ。」
とわたしの目を見ずに言い、けだるそうに商品を袋に入れるとでも何故かちゃんと「・・はい。」と手渡ししてくれ、「一円のおつりです有り難うございました。」とそれはそれは沈んだ声で言いました。 あぁ。 君は・・・、何ですか?その風貌とコンビニらしいエプロン姿が似合わなすぎるのさそして何故そんなに無気力かつ丁寧なのだい、そんなに姿勢よくきをつけしていながらねえ何故わたしの目を見ないのだい?というか何でそんなに沈んでいるんだい?なぜ君はこのコンビニにいるんだい、と聞きたくなるくらいあなたはここにそぐわないですよ。とわたしは、思いながら、しかし半分、このジャージ姿で酒を買っているわたしに呆れているのかもしや、と深読みしつつ、店を出たのでした。
そして彼はまた独り、ぽつんとレジにたたずむのでした。るるる。
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