なお吉っつあんのありがた〜い御言葉
なお吉



 とこさんへ。

悲しい出来事が起きてしまいました。
bfpのメンバーであるとこさんが11月6日朝、地元のバイク友達とツーリング中事故に遭い、
その一時間後に搬送先の病院でお亡くなりになるという悲しい出来事がありました。

なお吉が知ったのは日曜日。
同じ富山県のまるさんが新聞にてとこさんにとても似た経歴の方が事故で亡くなったという記事を目にし、
掲示板にて呼びかけを行っていた事から、ネットにて新聞を調べ、とこさん本人に間違いないと確認しました。
何度も何度も確認しました。
それでも「なんで?どうして?名前違うくないか?」現実をなかなか受け入れられず。。。
震える手で電話とメールにて各メンバーに事態を連絡し、富山へ向かいました。
富山でまるさんと合流し事故現場へ向かいました。
そこに着き一目見た時、なお吉は言葉を失いました。
バイクのオイルや傷跡、破片。縁石にはタイヤ痕。そして血痕。
そこはまだ事故のすさまじさと悲惨さを生々と残していました。

それから、亡くなったという実感が無いままお通夜に参列しました。
たくさんのお花の中に飾られたとこさんの笑顔の写真。
それを見つめながら段々と現実の出来事だと。。。

何人かのメンバーも駆けつけて、あまりの突然の出来事に全員言葉を失っていました。

バイクでの事故で亡くなった事もあり、
お通夜に参列する前にご家族の方には「バイクを通じた友人」という事をしっかりと伝え参列の承諾を貰いました。
ご家族の方からは「ありがとう、是非きてください」とありがたいお言葉を頂きました。嬉しかったです。

旦那様の最後の挨拶にて
「とこにバイクを乗らせた事は後悔していません。とこの喜ぶ顔が見たかったから」
この言葉を聞いた時には涙が出ました。

すごく悲しいお通夜でした。
とこさんの死。
これは悲しいけど受け入れなければいけない事実。わかってる。

ではbfpはどうあるべきか。

なお吉的には変わなくていいと思う。

バイクについて人それぞれ考えはあると思うけど、少なくともこのbfpという集まりは、みんなが楽しくバイク遊びをする場所であって、速く走る集まりではない。
小排気量の人から大型バイクまで、オフ車からレプリカまで、おっちゃんも女の子もみんなが一緒のペースで走り、みんなが同じ事で騒いで笑って。
そんなチーム。

遅いペースだから事故が起きないって理由は通じないけど、
事故が起きる確立は極端に減るんじゃないかなとなお吉は信じてる。

峠とかでめっちゃ速く走る人がいる。
自分はその人たちを拒絶するわけでもなく否定する訳でもない。もちろん賛成もしないけど。
でも、その人達の技量はスゴイと本当に感心する。
ただその技量をbfpのツーリングに参加した時は違う方向で使って欲しい。

バイクで速く走る為のコツではなく、
安全に楽しく走る為のコツを皆に教えてあげて欲しい。

危ない運転をした時にはメンバー同士で注意しあってもいいと思う。
そして注意された人はその忠告をちゃんと聞いて欲しい。
安全に走る方法を聞いてもいいと思う。
そして聞かれた人はちゃんとその人の立場に立って教えてあげて欲しい。

決して速く走る事だけがカッコイイ事じゃない。楽しい事じゃない。
これからもbfpはその事を伝えながら活動して行こうと思う。

本当にバイクが大好きで元気で笑顔がとても印象的だったとこさん。
そんな素敵なとこさんが選んで一緒に走ってくれたツーリングチーム。
なお吉はそのチームの主催者であったことを誇りに思う。

とこさんへ。
とても短い間だったけどとこさんがbfpにもたらした元気は凄いものだったよ。
みんなが心から笑顔になってた。
本当に楽しい思い出ありがとう、どうか安らかに。。。

2004年11月07日(日)
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