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2003年03月01日(土) JSA



何が悲しいのかなんて分からなかったけれど、
声を押し殺して嗚咽していた。
あたしは何にそんなに負けたくなかったんだろう。
悲しいとか苦しいとかじゃなくて、なんか悔しかった。

あと1年学校に行けば、あたしは卒業できる。
それがとてつもなく嬉しかった。
今のあたしの心の支え。
あたしは絶対卒業するんだ!
それまで、自分になんか負けない。
なんか生徒会役員が「学校嫌い」って言ってていいのかしら。
寂しい人間というものは「忙しさ」を好む。
生徒会の仕事をやっていれば、寂しさも虚しさも少しは忘れていられるから。
そういう人間同士の細い絆みたいなものを求めてあたしは役員になった。
あたしにとって一筋の蜘蛛の糸みたいな存在になるように。

昨日はJSAを見ました。
私は、戦争やら人が死ぬような映画はあまり好きではなくて
見るのに少し抵抗があったんですけど
凄く良かった。
とても良かったけれど、同じくらい悲しかった。
それでも涙は出なかった。
見終わったあとの虚しさとか虚無感は、私の好む物で。
良かったけれど、感動したとかいうのではなくて。
哀しい。
切ない。
大好きな音楽が終わる瞬間みたいな。





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