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2004年02月11日(水) あたしが愛しているのはあんただけじゃない



ひさしぶりにあの子の夢を見た。
そうしてやっぱり泣いた。

1人じゃないことはとてもすばらしいことだと思う。
でもあたしはその時とてつもなく1人になりたかった。
それは“あたしの部屋にあたし1人”とかそういう意味じゃなくて
この世界に存在する人間があたし1人であれば良いと思った。

存在していくことはとても難しい。
月日が過ぎれば過ぎる程、あたしのあたしに対する愛情は少なくなる。

愛情は他人に分け与えるもので。

家族とか、友達とか、先生とか。
あたしの関っていくすべての人に分け与えるもので。
それこそ一瞬目が合っただけの雑踏の中の人にも与えるべきもので。

でも愛情は無限ではなく。
限りがあるもので。

慈悲愛に溢れた人間はそれを惜しみなく全て与えるのでしょうけれど。
あたしは、あたしに対する愛が減れば減るほど泣きたくなる。
多分、生きてはいけない。



生きることは難しい。



生きていくことはもっと難しい。



社会の雑踏、渦に巻き込まれようとしていくあたしは
これから受験をし
社会の一員として生きていくのでしょうか。
そして死ぬのでしょうか。



忘却は人間を救う大切な行為だとあの本は言った
けれどあたしは
今のあたしの感性を忘れるのがとても怖い

忘却があるから精神病になるのか

忘却がないから精神病になるのか

忘却を恐れるあたしにはどっちでもいいと思った。



ただ、ただ、月日というものはあたしを残して過ぎていくから。




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