| +-- ★何この寒さ。 --+ |
分かっている。この人は…あの連中と違うのは分かっている。 彼女を『化け物』呼ばわりし…己の欲望の為に利用した挙句殺そうとした、あの男たちとは違う。 本当に、心から自分を心配してくれて、気遣ってくれて…『人間』として接してくれる。
分かってはいる。だけど…頭ではそう思っていても、身体が拒絶した。 だから、彼が軽く触れただけで…その手を、自分の力を抑えることもせずに、振り払った。
ジュウッ!と、何かが焼けて、切れるような…音。 辺りに漂うのは、鉄錆にも似た臭い。そして……目に入ったのは、赤い液体。
「…あ、ああ………わ、たし…」 ガクガクと、足が震える。 黒い瞳を痛みに歪め腕を押さえる青年を、こわごわと見つめた。
傷つけた。兵器たる自分が、『ヒト』を傷つけた――― …今より少し幼い頃、今やったことをやってしまい…その先にあったのは、耐え難い仕打ちだった。 少女は、その時の事を思い出した。その時の恐怖で…身体全体が、震え始めた。 身体に残る傷跡が疼く。切り傷と…そして、殴られた時の痣と。
どんなに罵倒されても、文句は言えない。どんなに悲惨な仕打ちを受けようとも… そう覚悟し、少女は赤い瞳からボロボロと涙を流しながら…ただ、何度も呟いた。 「―――めん、なさい…。ごめ…なさ…い……」 呟きながら、身体がペタン、と床に落ちる。俯いて頭を振るたびに、金色の髪が揺れた。
……しかし、覚悟していたようなことは、起こる気配がない。 彼は、何かを考えるように…血が滴る腕を押さえながら、少女をじっと見つめているだけだった。
やがて、口を開くと…そこから放たれたのは、優しい声だった。 「…無理もない。やはり私の年頃の男は、警戒するのは当たり前だな。…気にしなくていいよ、リィ」 「……え…?…お、怒ら…ないの?」 自分の『製造番号』だが、それでも初めてちゃんと呼びかけてくれた優しい声に、彼女は目を見張った。 「今までお前が受けた仕打ちを考えれば、当然の反応だろう?私のこの傷は自業自得だ」 「でも……」 なお言い募ろうとする少女を制するように、彼は首を横に振った。
「…リィ、私と一緒が嫌なら…レンとジエルなら平気だろう?同じ年頃だし、何より…『同じ存在』だから」 「……そんな、嫌、じゃ…」 嫌なわけはない。初めて『ヒト』として接してくれた彼を嫌うなんて事はない。
少女は、しばし迷いながら… 「……私、頑張りますから。だって…普通に、生きていきたいもの…!」 そう、心から胸の内を吐き出した。
あー、何か早くキリのいいところまで持っていきたい; そうじゃないとこの周辺書けない! …オリジ話は当然自分の創作であるので、一旦思いつくと細かなところまでずらずら〜っと行ってしまうのが難点…。 うん、明日できたら更新しよう…。
昨日は日中暖かかったのに、今日は風が冷たいし気温も低いし…犬の散歩時が死にそうでした。 だから私寒いの苦手だって何度言ったらわかr(以下強制終了。
そんな中、本日は拍手を更新しました〜。昨日言ってたアリプロの女の子も描きました〜。 拍手では10分の1の確率ですので、見たい方は頑張って見てみてください; SSも即書きの割には意外といけましたね。これはどっちも続き書いて更新しようっと。
さて…明日、埼玉というか関東甲信越2の地区の、ポプデラのトップランカー地方予選ですね。 行かないかとか誘われているけど…なんか妙に気乗りしない; あさきさんや先生を見たいなーというのはあるけど、それ以上に混んでそうで。
…もし明日になって、気分が乗っていなかったら行かないことにしよう。 そんな気分で見に行っても面白くないし…何より出かける意欲が沸かない気がする。 …ゴメンE君。行く気分じゃなかったら連絡しますゆえ。
疲れたわけじゃないけど、なんか体がだるいのは…ああ、月一のアレのせいですか。ピークは過ぎたけど、まだキツイかも。
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| 2006年02月04日(土) |
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