| +-- ★やること増えそう --+ |
体がふわふわと浮く感覚。自分の翼で空を飛ぶのとはまたどこか違う。 それはそうだ。今は…自分の意志で飛んでいるわけではないのだから。
少女の細い身体は、大きく力強い両腕に抱えられていた。
「なんか視点が随分と違うわ。不思議な感じ…」 「…そりゃそーだろうな」 少女の顔のすぐ近くから聞こえた声は、今彼女を抱えている若い男のもの。 どこか不機嫌そうな声音で…しかし表情はどことなく緩んでいるようではあった。
顔を青年の方へと向けると、少女はくすりと微笑む。 「ごめんね。迷惑かけてしまって」 「全くだ。ったく、なんでお前あんなところで勝手にコケて怪我すんだよ?」 しかも、と言いかけて、青年の目は少女の背の白い翼に向けられる。 その翼の一部には、擦り切れたような赤い痕が残っていた。
「…翼まで傷めるって、お前ドジにも程があるぞ」 「……うん、反省してる」 足を痛め、翼まで傷めれば…少女に移動手段はない。…だから、今のこの状況。 しかも、背負うと彼も飛べなくなるから、俗に言うお姫様抱っこ状態。
少女にしてみれば、このように抱えられて空を飛ぶことは初めてであった。 子供の頃は何度かあったけど、成長してからは自分の翼で飛ぶことしかなかったし。
青年にしてみれば、壊れ物を扱うように慎重に人を抱えて飛ぶことは初めてであった。 故郷では親友たちにせがまれて抱えて飛ぶこともあったけど、相手が相手だからかなり大雑把な扱いだったし。
まあ、どちらにとっても、いろんな意味で初めての経験であった。
青年の黒い翼が風を切って空を翔る。 そのあまりの速さに、少女は嬉しそうな声をあげながら彼の首にしがみつく。 しがみ付かれる度に青年の顔に少し血の気が上っているのだが、少女はそんなこと知る由もなく。
ただ、今この瞬間、互いにどこか幸せを感じていた。
仕事が少しずつ忙しくなりそうな予感。うん、本当は仕事あったほうがいいんだよ。 ただ、今からちょっと先行きが不安なこともあるけどね; …うん、考えないようにしておく。
何だか小説ネタがいろいろと増えて大変です。 今はゼファーの連載の続きと、神羅のとあるネタが浮かんで携帯でポチポチ。 おかげで電池の減りが激しくて(自業自得。
うー…でも本当に最近は時間と言うか暇と余裕が減ってます。 やりたいことはあるんだけど…うーみゅ。もっと自由な時間が欲しいよママン。
さてと、明日会社行けばまた休みだから頑張ろうかねー。
はー、何つーかもう自分が駄目駄目だと思った瞬間。自分のやろうとしたことができなくなってくるとそう感じる;
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| 2006年05月25日(木) |
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