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青が太陽の黄色を 深呼吸 春と夏の間に 深呼吸
ちょっとずつだけど、 ぐんぐんぐんぐん 吸い込んだ
お腹いっぱいの 緑の穂先 さやさやさやさや 午後の風 やわらかなハンモックに揺られるうちに 「げぷ....」 おなかいっぱいだよと げっぷした。
通りすがりの蝶々に くるりとふりむかれ 「ふふ...」と 軽く笑われた ちょっとバツが悪くて... 穂先が少し黄色になる。
お陽さまからもらった黄色になる。
秋への準備 少しずつお陽さまからの黄色を 大地へと リレーする。 蝶々や蜂たちとお喋りしながら
寒い寒い冬が来ても 人間たちがお陽さまの黄色を忘れてしまわないように...
厚い厚い雲に覆われても 冬の太陽は大地に立っている。
春から夏、 それは秋から冬と言う お陽さまの夏休みに向けての引継ぎ期間。
大地を照らす輝きを 大樹へとリレーする 準備の時
青はお陽さまの黄色を 長い時間かけて 身体いっぱいに呼吸する
いつの時も 大地に光が失われないようにと...
16/Aug/'05 冷華
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