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2006年08月06日(日) は    な

その小船に

横たへて

赤き
漣に

横たへて

(まなこ)
閉じ
綾の
()れたる

波に任せ

紅の
焦げたる
(かんばせ)
地平の彼方を
臨み

立ちし

掠れる意識の中で
とほく
聴く

花顔(はなかんばせ)
一つの
雲が
崩せし
夢幻(ゆめまぼろし)

波に

任せるは

花の誇りを
保たんが為

流るるもの全てが
明けに染む

打ち寄せし
母の鼓動

横たへて
花である為に
散り行く

花として
生き
行き続け
とは(永遠)とならんが為に
その身
母に委ねる


         哀しきかな…。


           2000,A DAY OF SPRING
                   冷華


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