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その小船に 身 横たへて
赤き 漣に 身 横たへて
眼 閉じ 綾の 破れたる 身 波に任せ
紅の 焦げたる 顔 地平の彼方を 臨み
立ちし 焔 掠れる意識の中で とほく 聴く
花顔 一つの 雲が 崩せし 夢幻
波に 身 任せるは
花の誇りを 保たんが為
流るるもの全てが 明けに染む
打ち寄せし 母の鼓動 身 横たへて 花である為に 散り行く
花として 生き 行き続け とはとならんが為に その身 母に委ねる
哀しきかな…。
2000,A DAY OF SPRING 冷華
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