大空を見つめる彼の眼差しが常に理想への絶望とそれの反動の明るさに彩られていたのは彼がその生涯を通じて叶わぬ恋をしていたせい求めれば求める程気高く遠い存在になってゆく彼女常に彼の腕(かいな)をスリ抜けてゆく理想だから彼はその口元に絶望の乾いた微笑をたたえていた。0:55 20/Jun/’99 Reika