英国留学生活

2003年10月12日(日) ヘンリー8世

やはり体力が落ちているのか、微熱がひかないし、
ちょっと食べ過ぎると戻してしまう。(←食べ過ぎるなよ。)

今日は夜書類の整理をしながら、
「そうだ、折角テレビがあるんだからテレビを見よう」
と思い立った。
元々日本でもニュース以外殆ど見ない上に、
こちらでテレビのない生活が続いたので、
テレビを見るという行為を、中々思いつかない。
丁度、BBCでHenry��が始まったところだったので、見る。
チューダー王朝は、結構好きだ。

最初のシーン。てっきりヘンリー8世の臨終&息子のエドワード
かと思ったら、ヘンリー7世とヘンリー8世だった。
えー、ヘンリー8世ってこんな美少年ぽくないだろー。
と思っていたら次のシーンから、顔が四角い固太りのおじさんに
なって(失礼)、ああ、ヘンリー8世だ、と思った。
父が臨終に「王としてなすべき最も大事なことは、
家系を繋ぐことじゃー!」と、呪いのように言い残す。

で、キャサリン・オブ・アラゴン。地味目の信仰に厚い王妃らしくて良し。
「貴方のことを幸せにして差し上げたいと思っています。」
とか、王妃が言っていて、最初は夫婦仲がよさげ。
アン・ブーリンは、凄い美人ではないが、コケティッシュな感じで、
結婚するまではいかにも、悪女という感じでした。

謁見の際に、アンに一目ぼれして、いきなり結婚をぶち壊し、
アンに迫りますが、彼女の姉メアリーが実はこの時点で既に、
王の愛人。ついでに妊娠中。
愛人という不安定な身で、王を本当に愛してしまった姉の愚かさを
身に沁みているアンは、王の求愛をはぐらかす。
しかし、王がロンドンを離れている時に、アンと文通するのだが、
はじめてアンから、気のあるような返事を貰った時に、
海辺で手紙を高らかに掲げて叫んだ後、砂浜を走る王、
外見推定年齢43歳。
その後をフル装備で走ってついていく護衛隊の皆様。
ご、ご苦労様です・・・。専制君主に仕えると苦労しますね。

結局、どうしても愛人になるのはいやだといいつつ、
機知に飛んだ会話とその美しさで王を魅了していくアンの為に、
王はヴァチカンと決裂することを決意。
ここで、枢機卿のウールジーが泣いて諌めるんですよねー。
いやー、貴方たちもっと寒々とした主従だと思っていました。

今更に「貴女は、兄の妻だ」とか持ち出すヘンリー。
毅然と離婚を拒否するキャサリン王妃は、良かった。
でも、スペイン訛りが強すぎて、聞き取り辛い・・・。
キャサリンはだって、アラゴン王家の出ですものね。
カトリック王との二つ名を与えられたフェルナンドの娘なのだから、
ヴァチカンに逆らうような真似を許す筈がないって。
でも、カトリック両王も結婚のときに、ヴァチカンともめたんだっけ、
あそこ、駆け落ち夫婦だから。(というか近親婚の問題だったと思うけど)
ローマ帝国から教皇罷免権を受け継ぐ、ハプスブルクの最大版図の王、
神聖ローマ皇帝カール5世は彼女の甥で、離婚に激しく反対した筈。

ともあれ、この最後の決断をさせる時のアンは、
黒地に、黒銀のレースのついたドレスに、真珠の飾りをつけていて綺麗。
「結婚してくれ、アン。」
「貴方の息子の為に?」
「貴女の愛の為に。」
そして、二人だけの結婚式(のように見えた)の後に、
リーズ城の堀で泳ぎ、戯れる新婚夫婦。
誰かこのバカップル何とかしてください。
近衛兵の皆さん、苦労が続きますね。

しかし、結婚後二人の関係は当然のように変わる。
エリザベスの出産でヘンリーが失望し、次子の流産で
ヘンリーが激昂する。涙ながらにわびるアンに
「お前が私の息子を殺したのか!」
あー、貴男、今全女性を敵に回しましたね?
まあ、当時はこういう反応が普通だったのかもしれないけど。
「彼女は私に息子を与えると約束した!私を裏切ったのだ!」
おっさん、おっさん、さっきと言っていること違いますがな。
顧問弁護士(か?)に、何か自分の息子を得る方法を考えろといい、
彼が出した提案が、実の兄との不義密通で処刑しろ。

この辺、3番目の王妃のジェーンを出した家のシーモア家の兄弟とか、
トマス・クロムウェルが暗躍中。ノーフォーク公は話の当初から、
暗躍していたけど。役どころも風貌も、映画『エリザベス』の
ウォルシンガムに似ていて、中々良し。

アンの処刑を決める法廷。王の意を受けての開廷なので、
当然もう処刑は決定事項。
アンの声って低くて、実は一番聞き取り辛い。
ので、聞き間違ったりしているところがあると思うけど、
悲壮で、凛然としていてとても良かった。

「もう既にわたくしに対しての判決が決まっているのでしたら、
私がそれについて言えることは何もありません。
ただ、私が言えることは、わたくしの兄に対する愛は、姉妹に対するものと
変わらぬものであり―、 
例え我が君に息子を差し上げられなかったとしても、
わたくしはそれ以外に王に背いた事はございません。
これがわたくしの言葉です。」
実は法廷の壁の向こうで、だらだら泣きながら聞いているヘンリー。
泣くくらいなら、法廷にせめて出ろよ、王よ・・・。

そして、処刑当日。白い屍衣に身を包んだアンがロンドン塔で、
王は狩に行っていると聞かされて、
「わたくしは彼を許します。神の祝福を、エリザベス。
わたくしは、ここに法に則り死ぬ為に来ました。
王に神のご加護を。このイングランドで最も優れた王に。」
フランス人剣士によって首を落とされる。
処刑終了の大砲の音に、馬を止めるヘンリー。
逃げたな、こいつ・・・。

そして、次回予告を見ていたら、
シャープ!?
違った、ショーン・ビーン!?
ほんとにこの人出ているんですか?
それとも、SEEを渇望するあまりに見た幻覚ですか?


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