旋璃の戯言

2002年04月20日(土) 曖昧な記憶の中で

今日も夕飯を食べた後お母さんと散歩に行った。
健康にも良いことだし散歩するのを日課にしようと思う。
何もしないよりは体力も付くと思うしね。

それで今日は昔幼稚園に行く時に通っていた道を歩いてきた。
もう何年も通ってない道なんだけど不思議と
覚えているもので自然と足が進んだ。
ところどころで昨日の花の香りが漂ってきて
また凄く懐かしい気分になる。

歩いているとふと幼稚園からの帰り道の風景が頭の中をよぎった。
また大体の感覚でその記憶にある場所に行ってみたんだけど
自分が思い描いていた景色はそこには無くて
やっぱり時は流れていくものなんだなぁと
少し切なくなった。
そして色々な所を歩いているうちに無性に昔に戻りたくなった。
曖昧なままでしか残っていない記憶に囚われているのがもどかしくて
もっと鮮明に思い出したくて
また、切なくなる。
あの頃は一体どんな気持ちでここを通っていたんだろう?
誰と一緒に歩いていたんだろう?

夢が見たい。あの頃の夢が。
夢でいいからほんの一瞬だけでいいから
私をまたあの場所へ連れて行ってくれないかな。
あの頃の景色に。

あの時あの場所にいた私は、今もまだ存在しているのだろうか?
少しでもいいから残っていて欲しい。

そんなことを考えていたら
また切なくなって、涙が出た。


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