DiaryINDEX|past|will
こんばんわ。ゆみなです。
いったい『あゆの小説をめちゃくちゃにしちゃおうぜシリーズ』はいつまで続くのだろう。 って、まんまじゃねーか。 しかも今度は新作だ。 今までの作品の中でも面白いものはたくさんあったのに、なぜ新作にしたのだろう。 いや、いいんだけどね。書くけどね。書けというのなら。 今日はダンナと府中競馬場に行ってきて、けっこうプラスになったし(ダンナは負けたけど)そのあと吉祥寺の美味しいイタリアンのお店に行って二人でワインを飲みながら馬の話をしたり騎手の話をしたり配当の話をしたりと、色んな話題で盛り上って気分もいいことだし、 書きますよーー! 新作だろうが健作だろうが与作だろうがかかってきやがれー!!! ってことで、またいつものようにまずは原作から読んでね。 ------------------------------------------------------------ Family マート コロコロの肉が嫌で、あたしは逃げ出してきた。 息が苦しくて死んじゃいそうだった。まるで酸素が不足しているみたいに。 だけどテレビなんかで 「あわてて外に出たので気がついたら素っ裸だった」 なんて話があるけど、 あれは嘘だわ。 こんなに悲しく辛い時でも あたしは一番お気に入りのフンドシを締めているもの。 ただ、よくある物語とおんなじなのは 行く部屋がないこと。 行司には迷惑をかけたくないし、 兄弟子は遠く離れて暮らしている。 こんなとき、あたしと同じくらいの体重のコたちはどうしてるのかな。 そういえば、先月あたしのお友達で、もう少し軽い尻ノ山が家出してそのまま帰ってこないって女将さんが言ってた。 女将さんは「K1に誘われていなければいいけど」って心配してたけど、 あんな冷たい親方や女将さんと一緒に暮らすより 尻ノ山にとっては幸せだとあたしは思う。 だけど、部屋の親方もあたしのことをあまり好きじゃないってことを あたしは知っている。 親方はあたしの顔を見ると 「目が埋もれてるなぁ」って言うの。 一度も稽古をつけてもらったこともないわ。 そんな親方と女将さんはあたしのことでケンカばかりしてる。 それが嫌で家出をしたけれど、これからどこへ行こうかな。 女将さんは心配してるだろうな。 もうずいぶん四股を踏んでるし、女将さんと一緒に四股を踏んだ時も こんなに続けたことはないわ。 知らない人に「どすこい」って言われたらどうしよう。 女将さんはいつも「知らない人と股割りをしちゃいけません」って 言ってたけど このまんま四股を踏み続けるとあたしはお腹がすいて、ちゃんこ泥棒をしてしまうかもしれない。 腹が減って腹が減って泣きそうになったとき 遠くの方からあたしを呼ぶ声が聞こえてきた。 「・・・・・ちゃああああん」 あたしは 「コが足りないわよおおお」って叫びながら 声のする方に摺り足で寄っていった。 あの声は親方の声だ。 親方があたしを探してくれていたんだ。 尻ノ山のところなんて親方も女将さんも知らん顔だったのに。 親方はあたしの声にきづいてあたしを見つけてくれた。 「ここにいたのか。すごく心配したんだぞ」 あたしを初めて抱っこしてくれた親方に あたしもやっぱり初めて抱っこしようとしたら、暑苦しくなった。 すると親方はあたしのフンドシに気づいてこう言った。 「あ、このフンドシ、俺のじゃないか」 親方は丁寧にあたしのフンドシを脱がすと 臭いを嗅いでいた。 親方、怒っちゃったかな。 「さあ、早く帰ろう。ママはおまえがいないとちゃんこが余って困るって泣いてたよ。おまえは世界一太ってるかわいい娘なんだってさ」 あたしは嬉しいような嬉しくないような気分になって 女将さんと四股を踏んでる時より長く踏んでみた。 「さぁもう関取ごっこはおしまいだよ。おまえは関取ではなくて、ただのデブなんだからね」 「やっぱりそうだったのか。」 親方の足音とあたしの四股を踏む音が静かな夜に響いていた。 アスファルトのほどよい冷たさが、あたしのブクブクした足の裏には心地よく感じられた。 もうパパやママのことを親方と呼んだり女将さんと呼んだり、マゲを結ったり四股を踏んだり懸賞金を盗んだり木村庄之助と文通したりするのはやめると約束するよ。 あたしの体重が尻ノ山みたいにもう少し軽ければ、 K1にでも出てパパやママを喜ばせること出来るけど、 曙なみの重さの私ではただの動く肉の塊になってしまうわ。 あたしはちょっとだけ尻ノ山が羨ましくなった。 ------------------------------------------------------------ ああ、せっかくの新作がまたボロボロだ。 あゆ。もしかしてこのシリーズ、明日もやるのか。 ほんとにいいのか。
rya
|こっそり掲示板
|