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2002年11月15日(金) ジョン・アーヴィングはお好き?(BGM:ホテル カリフォルニア イーグルス)

本が基本的に大好きです。

子供の頃には「怪盗ルパン」に心ときめかせ、「怪人二十面相」の影に
おびえ、「赤毛のアン」になりきって遊んだものでした。
中学生でアガサ・クリスティーを読破。
「カーテン」だけはリアルタイムでたか〜いのを買ってしまい、幼いふところを痛めたものでした。

待ち合わせも当然、本屋さんか図書館をご指名。
いい本を探す途中で相方が来ようものなら「ちぇっ」といわんばかりな、厭な顔をするので、とても迷惑をかけていたようです。

そんな私の配偶者となった人も、本好きなのですが・・・。
まず、好きなジャンルにまったく共通点がなかったのです。
だから「あぁ〜、いい本読んだ〜」と感動しまくっても、語り合えないもどかしさ。
ま、いいんだけどね。
我が胸にそっと、その感動のともし火を秘めておけば。

彼の(私にとっての)もうひとつの難点は、本に囲まれたところに長居をするとトイレに行きたくなる症候群の持ち主だったのです。
この症候群は「本の雑誌」投書欄などで多数の読者にも見られる兆候のようなので、世間的には割合多く発生していることが確認されていますが、まさか自分の配偶者がそんなとは・・・。

だから、本を選びに行く時は家庭のしがらみをすべて投げ打って、一人っきり。
後ろから「私も(ボクも)いく〜」と絶叫が聞こえてもドアをバタン!と閉め、エレベーターまで走って逃げるように出かけます。
家人が一緒に本を選べる相手ならねぇ、毎回こんな思いをしなくてもいいのに・・とちょっと恨み言。

そんな私が今読んでいるのはジョン・アーヴィング作「第四の手」。
前作「未亡人の一年」もぐいぐい一気読みでしたが、こちらも負けず劣らずです。
翻訳のニュアンスが「第四の手」は、私にはちょっとデリカシーなさすぎかなぁ、と思うところがままあるのですが、キワドイ内容のところもありいたしかたないかも。
ライオンに左手をパクリ!と食べられてしまう、ハンサムで優柔不断なニュースキャスターのお話です。

大人のユーモア満載で、悲しい話なのに笑いをかみ締めずにはいられません。「ホテル・ニューハンプシャー」好きな人にはオススメです。


 
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