ペパーミント・アップルミント
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2003年03月30日(日) |
映画「リービング・ラスベガス」(BGM: 酒と泪と男と女 河島英五) |
私のお気に入りニコラス・ケイジがアカデミー賞を獲得した映画、「リービング・ラスベガス」にチャレンジ!
派手さはないものの、ゆっくりじっくり心にしみいる作品でした。 見終わった後に爽快感が残る映画ではないんだけど、憧れに似た妙な感触が残りました。
相手に見返りを求めない、将来性が全くない愛。 とてもピュアな気持ち。 エリザベス・シューの無機質な美貌が、ピュアな愛情をいっそう引き立てていました。 とにかく美しいんです。 アル中で自殺願望だけがギラギラしているベン(ニコラス・ケイジ)をただ見つめるときも、娼婦として客に買われる時も。 足腰は以外にがっしりしているんだけど、超ミニをはいて肩で風を切って夜の街を歩く姿は絶品?です。
で、ニコラス・ケイジ。 はっきり言って「小汚いおっちゃん」役でした。 いいところなんかまるでない、ダメ男。 死ぬことだけを考えて、有り金全部をお酒にそそぎ込んで。 お金がなくなるまでに、酔いつぶれて死んでしまおうと決めている。 でもね、あの哀愁を帯びた瞳がぴったんこなのです、この役に。 あの落ちぶれぶりを演じる上手さは、アカデミーものよね・・と納得できました。
個人的には「コレリ大尉のマンドリン」のニコラスのほうが好きですけどね。
「眺めのいい部屋」に出ていたときの、奔放なイギリス青年のイメージは何処に行ったの・・?と嘆きましたよ。 のどかな丘でそよ風にさらさらとなびいていた、あの金髪は・・・? あんな、あんな・・・ちょっとしか出番がないヒモ役なんて、出演する価値があったの?と聞いてみたいです。
あぁ、ショック。
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