2002年05月12日(日) |
明け方 in ガスト |
明け方のガストはバイト帰りのコと、ナンパ待ちのコと、ナンパ目的のコと、フィリピーナと、謎のジャージ夫婦でいっぱいです。
俺達はいつもドリンクを注ぐのが面倒だから、ドリンクコーナーの正面のテーブルに座る。
そこで見る様々な人間模様が面白い。
男女ですごい楽しそうに話しているグループも、みんなの元を離れてドリンクを注ぎに来たときに本音がポロリとでる。
「なにあの男!!最悪!!寒い事ばっか言ってるし、マジ消えて欲しい!!」
おお、怒ってるなぁこのコ。
そしてまた笑顔で自分の席に戻っていく。
フィリピーナの夜の仕事のアフターで、お客さんと来るのも多いな。
めちゃくちゃテーブルでいちゃいちゃしといて、出口で急に冷静な顔でタバコをくわえて
「3万円ネ」
と言っている光景をよく見る。
しかし今回は一味違った。
いつものようにフィリピーナがお客さん(パンチョ伊藤似)と抱き合いながら入ってきた。 席に座ってイチャイチャするまではいつもの通りだったが、ここからがいつもと違った。
1時間ぐらい経ち、午前4時頃になったとき
ピンポーン
入り口のドアが開いて、入店のベルが鳴った。
なんと子供だった。
そのコは店員を押し切り、なにかを探すように店の中を走って行った。
子供の足が止まった。
服の裾をつかんで言った。
「おかあさ〜ん、もう帰ろうよぉ」
さっきのフィリピーナだった。
慌てて入り口に子供を連れて行き、デカイ声で子供と話していた。
「お母さん仕事だから」 「いやだ、もう帰ろう」 「わかったからちょっと待って!!」 「イヤ!!帰る!!」 「もう、この子は…」
そのまま二人は帰っていった。
そしてテーブルにはパンチョ伊藤だけが残された。
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