Don't kiss my tail

俺のしっぽ

2002年06月17日(月)  飼育日記

たまに思う事があるんだ。

それは

俺達は飼われているんじゃないか?

なんて思ったりする。

虫とか動物とかの飼われているってやつ。

誰かの用意した世界で、誰かに観察されている。

テレビでシロアリ研究家の人が、水槽の中に土とシロアリを入れて、生活を観察研究しているのを見た。

もちろんシロアリ自身は自分達が飼われていることを知らず、人間が意図的にオスとメスをカップリングさせて子供を作らせている事も知らない。
その中の一匹が、その恐ろしい事実に気付いて

「おいっ!!俺達は飼われてるんだ!!何者かはわからない。
ただそいつの思い通りに俺達は動かされてるだけなんだ!!
みんなこんな世界から逃げよう!!」

なんて叫んでも
「何言ってんだ?そんなわけねぇだろ?現に俺達はここに普通に暮らしてるだろ?」

「普通?
普通ってなんだよ!!
気付かないのか?
この異常な世界を普通だっていうのか?
いつも同じところに同じ時間にエサがあることを普通だって言うのか?
俺達は自分の力でエサを探し、自分の力で巣を守るんじゃないのか?
その丈夫なアゴはなんのためにあるんだ!?」

「…なんでお前はそんなめんどくさい事したいんだ?
いままで通りでいいじゃないか。
いつもの時間にいつものエサ、外敵に襲われることもなく、何不自由のない生活。
俺にはお前の考えが理解出来ないよ。
こんなヤツほっといて
みんな行こうぜ?」

なんて風に全く相手にされず流されるだろう。

たとえばだ、たとえば。

この地球というのが、
俺達より遥かに大きい生物の、生物育成キットかなんかで、その大きい生物の夏休みの自由研究の宿題だったらどうする?

ありえないと思うだろ?

でも白アリに聞いても
「自分が飼われているなんてありえない」
というだろう。

ないとは言えない。

もしも出会いというもの全てが、何者かに仕組まれたものだったとしたら?

もしも運命というもの全てが、何者かに仕組まれているものだったとしたら?

なんてぐるぐるぐるぐる考える時がある。

気付いたらいつも寝ちゃってんだけどね。


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