まいったよ。 ホントまいったよ。 俺は出された物は何が何でも食う主義なんだ。 もちろんそれを貫き通してきた。 そりゃもうどんな量だろうが味だろうが。 しかしね、そんな俺の信念をあっさり崩した料理があった。
伏字するのもムカツクから直でいく。 サイゼリアの子羊のバーベキュー!! お前だバカ野朗!!
思い出しただけでも吐き気がする。 一口食べた後動きが止まった。 口の中が異様な臭いでいっぱいになったのだ。
ん〜例えるなら家畜の小屋の下に敷いてあるワラ。 もしくは飼葉だな。
もうホント口に入れたときに衝撃が走るんだ。 いや、これはもう衝撃を超えている。
衝撃の10倍のエネルギーの排撃だ!!
子羊がもともとそういう臭いなのか、俺が食ったのがたまたまなのかはわからないが、とにかくひどかった。 俺のあまりの動揺っぷりを見たアケミチが 「一口いただきっ!!」 と、ひょいっと口に入れた。
「…」
「…モウイラナイ。」
それまであったアケミチの猛烈な食欲を一気に削いでしまった。
それほどの威力なんだ。
しかし俺も男だ。 頼んだからには全て食おう。
4口食ってしばらく考えた後口を開いた。
「ギブアップ!!」
結局ほとんど残して店を後にした。
はぁ…
気分は落ち武者だ。
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