Don't kiss my tail

俺のしっぽ

2002年12月25日(水)  電話

はぁ…

今年はクリスマスどころじゃなかったな。

23日の夕方、一本の電話で我が家はパニックになった。

祖母の具合が急に悪くなり、救急車で運ばれたというのだ。
相当容体が悪いらしく、最悪の場合も考えて喪服も持ってきてくれと言われた。

慌てて数日分の服と喪服を車に入れ、家族を車に乗せて母の実家までぶっ飛ばした。
23日は祝日のため、病院にはほとんど先生がいない。
一体この状況でどうなるんだ?

心配していたが、祖母のところに行ったらずいぶん元気になっていた。

なんと当直の先生がたまたま祖母の悪くした箇所の呼吸器系の専門医だったため、
すばやく処置がほどこされ、奇跡的に一命をとりとめたのだ。

あと少し処置が遅かったら危険だったらしい。
しかしまだ安心は出来ない。
どうも悪い菌が体に入ったらしく、その菌の進行が非常に早いらしい。
現在クスリと菌の進行の追いかけっこが続き、まだどちらが勝つかはわからない。

久しぶりに会った祖母は、ずいぶん痩せていた。
俺が行った時、酸素マスクごしに
「大丈夫だよ」
と俺に語りかけた時、さっきまでの疲れが一気に吹き出て倒れそうになった。

俺の祖母はたった一人しかいない。
命は永遠じゃないし、祖母ももう年なのもわかっている。

しかし生まれながらに自分に命のタイマーがついていると思うと
今の生きている時間というのがとても貴重に思えた。


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