祖母亡くなりました。 電話が来た時にはあまり実感がなかったせいか、車で祖母の家に向かっている途中 「俺は大丈夫だけど、母ちゃんが泣き崩れてる姿は見たくないなぁ」 なんて言っていた。
祖母の家に着いて、 「おばあちゃんに会いに行く?」 と言われお婆ちゃんの部屋に案内された。 そこには冷たい布団で寝ているお婆ちゃんがいた。
俺のよく知っているお婆ちゃんだ。
お婆ちゃんの隣りに座った途端、涙が止まらなかった。 お婆ちゃんがどのようにして亡くなったか説明をしていたが、俺はただ下を向いて泣いていた。 背中をポンと叩かれたけど、そっとしておいて欲しかった。 お婆ちゃんの顔を覚えておきたくて、ずっと顔を見ていた。
生まれた頃から仏壇に飾ってあった写真。 何気なく見ていた写真に、俺のよく知っている人の写真が並ぶのはすごく変な感じだ。
生まれて消えてゆく命は一体どこへ向かうのだろう?
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