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aki
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2002年09月08日(日)
センチメンタル、センチメンタル。



小さい頃に好きだったオハナシは、とうの昔に葬り去られていて。

遅過ぎる恋に、今日も泣いている。













「ねぇ」

「うん?」

「もしものもしもで、僕が明日居なくなったら、どう?」

「どう?」

「うん、どう?」

「さぁ」

「さぁ、か」

「うん、さぁ」











しっかと握っていたはずの欠片は、いつのまにか消えていて。

探すフリをする手は、動いちゃあいない。









「久しぶり」

「うん」

「いい天気だね」

「うん」

「どう?」

「どう?」

「うん、どう?」

「悪くはないのかも」

「悪くは無いの」

「うん、悪くは、ね」

「そう」

「僕の席はまだあったんだ」

「誰も座ってないけどね」

「そっか」

「そう」

「いい天気だね」

「うん」













前と同じ様に汚い黒板が、傷だらけの机が、窓から吹く風が。

オマエはもう居ないのだと、語る。














小さい頃に好きだったオハナシは、とうの昔に葬り去られていて。

遅過ぎる恋に、今日も泣いている。








人の思い出を刻んだ時を、感じずには居られない。

刻一刻と劣化する、そんなセンチメンタルなオハナシ。