『100万回生きたねこ』をなんと初めて読んだ。幼稚園の図書コーナーから、子供に読ませようと思って借りて来たのだ。 予備知識のないまま読んだのだが、なんとまぁ究極のラブストーリーではないか。ラスト数ページは読み聞かせている内に声が震え、涙が溢れて来てしまった。 愛する事を知らぬ為に死を恐れる事も泣く事もなかった猫が、恋をして、家族ができ、初めて生への執着を覚え、涙を流す。 こんなにシンプルで、それでいて胸を締め付けられる話しを書ける作者を非常に羨ましく思う。 誰の身にも起こる話を平易な言葉で表現しながら心を動かす……。 難しい話よのう。
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