私がセリエAを見始め、インターネットにハマり出した頃、毎日チェックしていたサイトが『352』だ。管理人さんはものすごいフットボール(あえてこう言う事にしよう)通で、レアル・マドリッドファンで、海外のフットボールの様々なニュースを独特な、本当に独特な視点で丁寧にUPしてくれていた。 言葉にすると何かカタいサイトのようだが、私は『352』を見る度にくすくす、あるいはげらげら笑ったものだ。陳腐な例えをすれば「フットボールニュース界のナンシー関」と言う感じ(決して佐藤峰樹氏(管理人氏)とナンシー関氏が陳腐な訳ではない、当たり前だが、もちろん私の発想が)。そのぐらいの非凡な才能。トホホな発言をおちょくる加減、選手や監督につけるニックネーム(ロナウドを“バカボン”と呼んだのも佐藤峰樹氏が最初ではないか?)、意地悪さ加減が絶妙で、大好きだった。 訳あってしばらくネットが出来なかった時期、『352』をチェックする事が出来ないのがとても淋しかった。 ネット生活に復帰した時、まっ先に検索したのももちろん『352』である。しかし──、サイトは閉鎖されていた。というか、閉鎖されてしばらく経過しており、サーバからも削除されていたようだ。 その頃には海外に進出する日本人選手の数も増え、世界のフットボールニュースはずっと日本でも受信しやすくなっていた。が、御存じの通りあの訳の分からん日本のマスコミにどんな報道が出来るだろう?どんな組織を持ってしても、フットボールを愛していて、冷静で物事を面白がる視線を持っている個人にかなわなかった。物足りない毎日。 『FUORICLASSE』もなんだかバタバタしていたようで、ニュースらしいニュースを検索する気力も無くなって来ていた。 が、このW杯でまたまたフットボール熱が沸いて来て、ふと思い立ってgoogle検索してみた。『FUORICLASSE』も復活していたし、もしかしたらキャッシュが残ってたりして(以前はそんな事も知らなかった、てか今でも良く分ってない)、と甘い期待を胸に。
したらばなんと、『352を救え!!』というサイト発見。やはり『352』の閉鎖を惜しむ方が立ち上げたサイト。佐藤峰樹氏は色々な事情でサイトを再開することは難しいらしい。 しかし、『352を救え!!』では、『352』の過去ログを読む事ができるのだ!! もう感激。『352』独特の言い回し(ニックネーム)などもそうだし、出来事自体忘れてしまったことも多いが、笑える。文章力、ギャグのセンス、本当に素晴らしい。このサイトのお陰で例えは悪いが選手のロッカーを覗くようなニュースを知る事が出来て、より一層フットボールに興味を持ち、好きになった。 またあの文章を読む事ができるなんて『352を救え!!』の管理人さんにも感謝の気持ちで一杯(ここで言ってないで向こうで言えばいいのだが)。 この度のトホホなW杯を、ミネキ氏だったらどんな風におちょくってくれただろう(ちなみに代表ではアズーリがお好きだそうだ)。残念無念。 『352』っていわゆるシステムの3ー5ー2の事だってつい最近思いいたったアホな私。本当にはじゅかしい。でも↑のFAQ(の中に解説があった)を読む前に気付いたのがせめてもの救い。救いになってないか。
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