昨日『1億人の大質問!?笑ってコラえて!文化祭・吹奏楽の旅スペシャル』という番組が放映された。所ジョージ司会のこの番組、『吹奏楽の旅』と言うのは以前たまたま見たときには単なる1コーナーだったが、日頃スポットの当たりにくい吹奏楽部、それも名門淀川工業高校に密着していたのを興味深く見た。今回もタイトルからして見ずにおられるか、と途中から(始めから見ろよ)見た。 淀川工業と言えば全国大会金賞常連校で、私が高校時代にラジオだかカセットテープで聴いた時には、もちろん圧倒的な上手さと強く華やかな音が印象的だった。 さぞや中学時代から鍛え上げた精鋭たちで結成されたバンドなんだろうと思いきや、高校入学から始めた初心者達がわんさか。各パートのオーディションの様子を見ていると、そのシステム自体は厳しいと思ったが、一人一人の技量と言う点では私の出身校と極端に差がある訳ではないと思った。まぁ、その微妙な差と底辺の実力の差が積もり積もれば大きな差になるんだろうけど。でも私の先輩の1stクラリネットの人とか物凄い上手だったよな……。音色もプロ並み。そこら辺の高校生の出す音色ではなかった。 まぁ、それはさておき、番組では技量的にはいま一つの生徒達がコンクールに向けてどんどん成長していく姿が映し出される。 しかし何がスゴイって、やはり指導者です。ああいう全国クラスの部の指導者はやはり違う。人心掌握術と言うか……、陳腐な言葉だけれどカリスマ性がある。 厳しいけれども、この人に付いていけばきっと何かがあると思わせてくれる。 それは番組後半に登場したこれまた名門の習志野高校の先生も同じ。 教師をただの職業と思っていたら出来ないだろうな、と。 最後は両校とも全国大会でめでたく金賞受賞。 吹奏楽、またやりたくなりました。ただ椅子に座って吹いていればいいというものではなく、中学の時も高校の時も走ったり腹筋させられたりしたなぁ。 舞台袖のざわざわした緊張感、舞台に上がった時の張り詰めた、楽器以外の音は一つもたてられないような緊張感。帰りのバスの弛緩と高揚が入り交じった空気。 どれもこれも懐かしい。大勢で演奏して、ぴったりと響き、弾む時と言うのはえも言われぬ快感です。あぁ、いいなぁ。
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