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五体満足     2004年12月09日(木)

完璧な人間はいない、と言うが、正常といわれる範囲はまぁある程度幅広くあるのだろう。
よくよく考えると、私の産んだ子供たちはそれぞれに欠陥を抱えている。五体満足、と言い切るにはちょっぴり欠けているものがある。生活には支障のないもの、または周りにもそういった症状はよくきかれるものから、もしかすると将来に多少の不安を残すようなものまで。健常者というくくりの中には入っているが、何の問題も無く、とはいかない。
肉体的なものでなくても、精神的にも理解しがたい部分もある。

いくら私が産んだ子供でも、私の分身ではないので、子供の痛みは私の痛みではない。五体満足にお腹の中で育ててあげられなくて申し訳ない、とは思った事はあるが、「どうして私の子がこんな風に」という風には思った事がないな、と他人事のようだが改めて思う。
冷たいように聞こえるだろうが、抱えた障害で苦しむのは子供たち本人であって私ではない。私が苦しみ、悲しみ、嘆いたりするのは傲慢だと思う。
私はただ、出来うる限りのサポートをするだけである。
子供たちの障害の度合いが変わったからといって、愛情が変わる訳ではないからだ。

こういった事は非常にデリケートな問題で、まさに考え方・感じ方も対応も人それぞれだろう。私もこうして文章にした所で誰に何を伝えたいのか、それとも問わず語りにせよ何が言いたいのか、よく分からない。程度が軽いからこその無責任な独り言なのかもしれない。
自分に置き換えたなら私自身にも数ある欠損部分が私を私たらしめているのは事実であって、私がそれを受け入れようと否定しようと、私は私以上でも私以下でもない。ただ自分が出来るやり方で生きて行くだけである。
子供たちも、欠落した部分がある故に形作られる自分なりの命を愛おしみ、生きて行く事を楽しめる人間であってくれればと思う。そして他人の命をも尊重出来る人間であって欲しい。
「こうあって欲しい」というのも親の傲慢なのかもしれないが、願いと言うよりも、もっと必死な祈りのようなものなのだ。






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