仁木 英之 新潮社 2006年
PR誌であらすじを読んで中国の仙人に弟子入りするというのが気に入ったのと、装丁イラストが可愛いので読んでみました。 中国の歴史や古代の伝奇物語などはほとんど読んでないし、あまり興味なかったのですが そんなことは知らなくても、十分楽しめます。
主人公と仙人の問答やその関係の変化が愉快ですし、出てくる人や人ならぬものがまた鮮やかで楽しいです。 多少、耳にしたようなキャラクターが出てくるのは、読んでないといっても もともとファンタジーなどが好きだから当然なのかもしれません。
ファンタジーであるけれど、現代の身近な問題に通じることが含まれているからこそ、 現代の私たちが読み甲斐もある、そういう側面もあるとおもいます。
主人公の王弁が働かない理由を読むと、「そうだね、それなら仕方ないね」と納得してしまいそうになります。 現代の働きそびれている若者たちも、理由を突き詰めたらそういうことなのでしょうか。 でも、そんな風に思っている人と一緒に働くのはごめんなのですが。 みんなが仙人に弟子入りできないわけですし、困りますね。
安っぽい同情をした王弁にそれを指摘した僕僕、人を道具のように表現した仙人・僕僕に対して、 純粋である王弁が珍しく譲らないで怒りをあらわにするのも、そうです。 彼の怒りはもっともですし、若いし、純粋なんだな〜と私も思う。 でも、私も僕僕の意見に賛成ですね。ま、安っぽい同情は仕方ないのですけど。
時々、ん?と立ち止まって読み返さす部分もあるのですが、概ね読みやすく 娯楽としても楽しめますし、考えさせられる部分もあってよい読書になりました。
あ、でもイラストは可愛いのですが、あのイラストのイメージでだと色っぽいイメージはあまりわかないので ちょっと不思議だったりしましたw
----------------------------- それとは別にアエラ��18
http://www.aera-net.jp/aera/index.php 4月スランプを助けられた本 再出発の春の読書ガイド の中に俳優さんなどが本を紹介しているのですが、それぞれにいろいろあるのね〜と思えます。 中でも国生さゆりさんの文が印象的です。 〜自尊心ばかりで、嫌われて、仕事も減った中で、本を読んで考え方が変わった〜という話。 その本は「不夜城」馳星周 角川文庫とのこと。映画は見たことあるけど、まずこの手の本は読みません。 でも、国生さんの文を読んで、読書体験は人ぞれぞれだと改めて、気を引き締めなくては!と思いました。 彼女は本読むのが嫌いで、本を読むのを勧めてくれたのは女優の名取裕子さんとのこと。 名取さんもすばらしいなあ。本嫌いな人に本をすすめて、ここまで本を好きにさせるなんて! すばらしいです。見習いたいものです。 国生さんは若い頃から活躍をテレビで知ってるのですが、そういえば近年は高感度が高くなっていましたよ。 そんな変化があったんですね!
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