「ぐるりのこと」
去年公開していた映画。木村多江、リリー・フランキー出演。
なんというか、つーっと心にしみてくる何かがありました。セリフうろ覚えですが、”生きているって難しい”というフレーズが、印象に残りました。生きていればいろいろあって、人はいつもぐるぐるしていて、でも生きているからこそ嬉しいこともあって悲しいこともあって。ほんとに難しい。。。
ちなみに、夕飯はまたしてもうどんで(いやー、なんか感情がいっぱいで、がっつり食べられず)。
■読んだもの

『火村英生に捧げる犯罪』(有栖川有栖/文藝春秋)
8編からなる短編集。長さはそれぞれ。
表題「火村英生に捧げる犯罪」と「雷雨の庭で」で、アリスが(ある意味)活躍しているのがちょっと嬉しい(笑)。柳井警部のお嬢さんは英都大学社会学部には合格したのでしょうか?それにしても、アリスが印刷会社の営業だったこと、すっかり忘れてました・・・。
「偽りのペア」は時絵さん(♪)の小言の中にあった謎解きのきっかけがなんとも微笑ましく(事件の内容はほほえましくないけれど)。

『R/EVOLUTION 7th Mission 狂血』(五條瑛/双葉社)
1年に1回、そろそろ刊行されているはずーと思ったら、とっくに刊行されていたようで。しかも、書名「E/V/O/L/U/T/I/O/N」からとってたんですね・・・7冊目まで来て気づくこの鈍さ(^^;
ここまで人間模様が入り組んでくるとは。忘れている伏線とか絶対あるのに、読者に一気に読ませてしまうこの作品力。いつも思うけど、ほんとすごい構成力。決して対岸の火事、フィクションと言い切ってしまえない面もあるはずなのに、なんだかほんとただただ圧倒されるばかりです。
もしも乗り越える方法があるとしたら・・・日本人とも多国籍とも違う、新しい血の誕生
残り3冊、物語の終着はどこなのか、亮司はどうなってしまうのか?(←結局は亮司が心配)。

『夏のくじら』(大崎梢/文藝春秋)
映画「眉山」を見た時にも思った。
阿波踊り、よさこい踊り、街をあげてみんなで熱中できるものがあるって、なんかいいなー。
いずみさんという女性を探す半年でありながら、悩んで熱中して最後の大舞台に立って・・・青春モノといってもよいような、全面に出ている爽やかさ。恋するくじら。はちきんくじら。
家でおとなしく…ということで、長らく中断していた「大神」、了。ぜひ続編を!という気分にさせられたエンディングでした。