木枯らし一号が吹いたその時、
帰宅途中の電車乗換で吹きっさらしホームで、乗換電車を待っていました。
まさか木枯らし一号が吹いているとは思わず、風と雨が吹きつける中(屋根はあるけど両側に壁がないので吹きつける風雨には意味をなさない)、これはなんの修行か!?と、心の中で叫びながら・・・(涙)。
■読んだもの
『無貌伝 夢境ホテルの午睡』(望月守宮/講談社ノベルス)
無貌伝の2作目。三探偵の一人・秋津承一郎と助手・古村望は、無貌逮捕の報を受け、無境創造・・・憑いた主の夢を作り上げるの能力を持つヒトデナシ・明海が憑いたホテル=夏原ホテル─別名・夢境ホテルへ。それは夢の一週間・・・明海が八月の最終週の日から月火水木金土と力を一年に一度発揮する八月の最終週だった。夢の一週間に毎年訪れているという老夫婦いわく、月曜日は大人しく、火曜日はある意味一番落ち着いており、水曜日は若い方にはおもしろい・・・という。
望はあいかわらず危うく、ピエロは「シマウマのことを考えろ」と言ったり斧を振り回して部屋に飛び込んだり、秋津、御堂、近松の三探偵は全員本名ではなく、そしてそれぞれその生い立ちと人生は波乱万丈。無貌はいつものマイペース。
世界観が独特で、でも破綻しておらず、登場人物はそれぞれあやうく、でも目が離せない。今後も気になるシリーズになりそう。