ハニワ在ル...はにわーる

 

 

感覚、拡張される。 - 2008年10月05日(日)

企画展「extended senses 拡張された感覚」を観るべく、
ひさしぶりに初台のICCへ。


入り口から有機物のようにプラレールが伸び、
やがて展示室の壁や床を埋め尽くす
「パラモデリック・グラフィティ」や、

放射状に集められたCD-Rドライブが、
インターフェースからの操作で
開いたり閉じたり……というイ・ジャングォンの作品。

プラレールとか、CD-Rドライブとか、
美術作品の要素になるなんて思っていなかったものが、
当たり前のように何かを描き出していた。

CD-Rが次々開閉するさまは意外にもキレイで。
機械的だからこそ魅かれるシーケンスサウンドに似てるなーと
ロボ好きのワシは思ったりしたのであった。


楽しみにしていた「対話変速機」も面白かった。
テキストの音声読み上げソフトと、
音声をテキスト化するソフトがループ状にやり取りを続けることで、
最初に与えられた文章がどんどん変化していくのだ。

コンピューターが生み出すナンセンスな言葉たちを見て、
コミュニケーションの難しさに思い至ってしまうのは、
ちょっと無理やりだろうかね……。



さて、ちょっと来ない間にオープン・スペースも結構変わっていた。


タイポグラフィ好きなので、テキストが映像的に振舞う
「センシティブ・モメンツ」は、観ていてワクワク。
作品の狙いどころとは違うかもしれないが、
活字って本当に美しいよなぁ、と思う。


観覧者の手に小さな映像が映し出され、
さらにそれをつなげて新しい映像にするという
「情報を降らせるインターフェース」も楽しかった。
手のひらで金魚が揺らいでいるようで、とてもキレイなのだ。


そうそう、TENORI-ONのコーナーができていた!
しかし混んでいたので試奏は断念。
今度、平日来てみよう(仕事しなされ。



そして……何度か来ていたけど、図書室があるのは知らなかった。

ここが、展示に関する資料はもちろん
アート系の雑誌のバックナンバーもずらり。
お連れさんはここですっかり根が生えていたよ(笑。
ワシはワシで、STUDIO VOICEの音楽系特集を読み漁ったり。



アートのことは新旧どちらも全然わからないけれど、
やっぱり、触って動くと楽しいからメディア・アートが好きだ。

来週は待ちに待った横浜トリエンナーレ!


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