ゼロの視点
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ケチといったら、彼の右に出るものはいない?、というくらい筋金入りのドケチなP。凱旋門の裏手の、4階建ての一軒家に住む、大金持ちの彼は、そのケチなブルジョワの典型ということで、私の本『フランス人のケチの美学』でも、ネタに使わせてもらったうちの一人。
大きな白い皿に、握り寿司がたったの2個という、まるで、真っ白いキャンバスに赤い点が二つ描かれているだけの、前衛絵画のような彼のドケチ・ランチについて、本に書かせてもらったものだったが、そのPからひさしぶりに電話がかかってきた。
先週、とうとうパソコンを購入したというのだ。昔から、Pにはパソコンを購入しろとか、ネットは楽しい、メールは便利などと、機会があるごとに私をふくめ、さまざまな人が彼に対して、インターネットがある生活のよさを説いてきたのだが、そんなモノは必要ないとガンと受け付けてこなかった彼。
が、どんな心境の変化があったのかわからないが、50歳をすぎた今、突然インターネット生活をはじめた模様。そして、あっという間に検索して発見する楽しみに取り付かれてしまった彼は、寝る時間も惜しんでずうっとパソコンに向かっている生活を送り続けた模様。
ということで、ネット導入してたったの1週間で、マウスを持ち続けた彼の右手は腱鞘炎になってしまったとのことだった・・・(汗)。 こんな素晴らしいモノを知らずにいたなんで、本当に今までの人生、時間を無駄にしてしまった!!!!、と何度も口にするP・・・・・(笑)。
さて、ここまで彼を熱中させた理由のひとつには、すけべサイトの存在がある。クリックすればするだけ、ゾクゾクと出てくる、世界各国、老若男女の裸体、裸体、裸体♪。あんな格好、こんな格好、ううーん、こういった体位、そんな体位もっ、などとやっているうちに、1週間たってしまったらしい。
それでも飽きてきたので、もっと面白いサイトとかないか?、と考えあぐねた結果、なぜかPは、ゼロとその夫だったら絶対に色々知っているに違いないと思って、先ほど電話してきたのだった。Pの読みは正しく、こういうくだらないことだけには強烈に詳しい夫が電話で対応。その模様は、まるで『すけべサイト電話相談室』のようだった。
長電話だけではラチがあかないので、結局、近いうちに彼の家にわしらが出向いて、色々とネット生活の楽しみみたいなのを伝授することになった。ま、たいして伝授するものなんてないのだが・・・・・(汗)。で、その際、ひっさびさにPが、「夕食でも一緒にどうか?」とのこと。
ということで、近日中に、またなんともシュールなドケチディナーを、今度は夫婦揃って体験できそうなゼロでした。Pの家に行く前に、たらふくサンドイッチでも食べておかないとっ♪。
この写真とPは関係ありません
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