KENの日記
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2001年05月05日(土) 中仙道散策

連休も後一日です。今日は近くの蕨市に行ってきました。浦和市の中心街から旧中仙道を南下して蕨宿まで車でのんびり走り、蕨宿の本陣後のある蕨市歴史民族資料館を見てきました。中仙道に関しては、長野県に住んでいるころ有名な木曽の妻籠宿・馬籠宿にいったことがあります。今回は日本橋から数えて二番目の蕨宿と三番目の浦和宿です。

浦和宿に昔の面影は殆どありません。旧中山道が町一番の繁華街になっているので土日はいつも大渋滞です。浦和駅から西に伸びる県庁通りと旧中山道との交差点から少し南下したところに「浦和宿」の石碑が立っている程度です。さらに南下すると「調神社」(いつき神社)の森が左手にあります。通称「つきの宮」だそうです。この神社は「うさぎ」と関係が深いようです。「狛犬」の代わりに「うさぎ」が出迎えてくれます(下の写真)。また古い社に「うさぎと月」の彫刻があります。民間信仰と関係が深いのでしょう。


さらに南下するとゆったり左にカーブする角に古そうな井戸がありました。旅人が喉を潤したところと想像できます。浦和宿は台地の上にあり、浦和宿から1Km南下すると中仙道は下り坂になります。この坂は焼米坂というのだそうです。蕨宿から逆に来ると浦和宿の手前で結構きつい登り坂になるのです。だらだら坂を登った坂の上に井戸があるといった感じです。


その坂を下りてしばらく行くと国道17号と交差します。そこが六辻交差点です。国道17号線は中山道とほぼ同じルートですが、旧中仙道とは多少異なります。17号線の東を通っていた中仙道は、六辻交差点を越え西側に変わります。中仙道は六辻交差点から南下し、東京外環自動車道の下を通って緩やかにカーブし、再び国道17号線に交わります。東京外環自動車道との交差点の南側に「一里塚」の石碑がありました。今は「一里塚公園」という小さな公園になっています。


そこから17号線の交差点までは静かな住宅街が続いています。この交差点からまた中仙道は17号線の西側になります。ここから南に蕨宿があります。電柱が茶色に塗られていたり、車道と歩道が色分けされていて、街灯もお洒落で結構細かいところに配慮して昔の宿場町が再現されつつあります。


中程に本陣跡の石碑と蕨市歴史民族資料館があります。そこでは蕨宿を中心して蕨市の歴史を紹介おり、丁度近くある「極楽寺三学院」という寺の特別展をやっていました。展示の中心は平安時代後期作とされる「木造十一面観音菩薩立像」です。平安後期にしては、金箔などが残っていて、またどことなく堅い感じがしてもう少し後の時代ではないかと思います。他に仏画が何点か展示されていました。

ここから南はあと少し行くと戸田で荒川を渡りいよいよ江戸に入ります。この次はもう少し南まで行ってみたいと思っています。




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