昨日の夜から深夜にかけてクラシック音楽番組で「ブラームス対決」が実現しました。それは以下の二つの番組です。
NHKEテレ(午後9時から)2014年12月10日の来日演奏会模様 パーボ・ヤルビ指揮のブラームス:ドイツ・カンマーオーケストラ、ピアノ:ラルス・フォークト ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15 交響曲第1番 ハ短調 Op.68
NHKBSプレミアム(午前0時から)2013年1月の演奏会模様 クリスティアン・ティーレマン指揮のドレスデン国立管弦楽団、ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83 交響曲 第2番 ニ長調 Op.73
プログラムの性格も大分違います。ヤルビ・カンマーフィルはピアノ競争曲・交響曲ともに非常に緊張を強いるブラームスの力作を並べました。これに対してティーレマン・ドレスデンは、どちらかというとブラームスの「田園 」的な2曲です。これを並べたのはNHKの作戦なのでしょうが、少し惨いように思えました。
両方とも全て聞いた訳ではないのですが、ヤルビ・カンマーフィルの熱い演奏には引き込まれましたが、ティーレマン・ドレスデンの散漫な演奏は途中で別な作業を優先して聞くのを止めました。カンマーフィルは1980年創立の若いオーケストラ、ドレスデンシュターツカペレは16世紀に創設された世界有数の歴史を誇るオーケストラです。カンマーフィルは「ヤルビ」を得て自分たちの目指す音楽を追求しています。一方ドレスデンは「ティーレマン」を招いて「大雑把で」「人を食ったような」音楽ばかり演奏しているように思えます。
それにしても「ドレスデン」はここのところ「ハイティンク」「ルイージ」「ティーレマン」の3人の指揮者をシェフとしていますが、このままだと本当に心配です。東ドイツ時代には西側対抗の最前線として最高峰の音楽を誇っていたと思いますが、冷戦終了後は優秀な指揮者の元で音楽を育む余裕が無くなってしまったのかしら。ブレーメンという小都市にある「カンマーフィル」の活動を見習って欲しいものです。
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