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2002年05月10日(金)  思考

宮崎駿のアニメに出てきそうな緑色の大きな葉をつけた街路樹が並んだ5月の雨降りの坂道を少し歩いて、柔らかな黄色い光を灯してそこだけ別世界のような明るい喫茶店に入りました。

雨の日に美容院を予約したことを悔やみつつ、でも折角ここまで出てきたんだからと美容院近くに住む友人を突然呼び出して、3時のおやつと沢山のおしゃべりを美味しくいただきました。


非日常の空間にいるときはそれと対比して浮き上がる現実の厭なものとか辛いことを案外はっきりと見ているのですが、そこから抜け出して独りになり現実といざ向き合う場面に変わった途端、泣きそうな顔で逃げ惑う若しくは冷静な振りをして諦める自分のなんと多いことか。


私の足は走らされる為ではなく歩んでいくためにあるのだと。
私の手は何かを払う為ではなく掴むためにあるのだと。
私の口は理想を語る為ではなく意思を伝えるためにあるのだと。

信じる為ではなく考えるために。


そんな素敵で下らない考えに塗れて、また眠れない日々は続いていくのです。

目次 手紙