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2002年10月16日(水)  細糸

汗だくで起きた。もう10月なのに。
と思ったら3時。昼の。窓も開けず篭った空気が、カーテンの隙間から漏れている光にあたって随分と温度を上げている。

窓を開ける。日の当たってない方の窓。
一気に冷たい風が流れてきて、水の中から上がった気分で空気を吸い込む。

少しの頭痛。疲れに気付かないで朝まで寝ないでいた。重い身体にシャワーを叩きつけ、夕暮れの街を自転車で繰り出す。急速に手足が冷える中、秋の匂いが意識を遠のかせるので。クラクションと罵声もあまり気にならないで済んだ。

固い椅子に座って柔らかい話を戸惑いながら聴いて。蚊帳の中に入っていこうとした結果、持ち帰ったのは充血した目と極度の眠気。それに短気のアルバイトを少々。そして今日が終わる。細い細い糸を明日につないで。夢の中で切れてしまわないように。

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