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2003年11月30日(日)  白煙

それが煙草の煙なのか吐息なのかわからないくらいまでには冬になった。今年こそ新しいコートを、と思うも具体的な買い物の日時や欲しいものが浮かばず。そんなことをしているうちにきっと空から白く冷たいものが柔らかく落ちてくる。ここでの冬を私はまだ知らない、想像の域を出ない。けれど、どんなに寒くても、私が外に出て直にそれを感じるのは一日の内ほんの僅かにすぎない。なんて巡らせていると、コートへの執着心はますます薄れてゆくのである。

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