2002年08月16日(金) |
昔々の日々(俺は中学生だった) |
冬直前の秋、
午後5時前あたりはすっかり日が落ちている
俺の実家、田舎なんで空を遮るような建物は何も無いんです
中学校時代って、意味も無く教室に残ったりしてません?
小学校では、そんな時間には既に家に居たかお稽古
高校では部活・またはバイト、または街のどこか…
教室に残ったことが思い出になるなんて
中学生くらいだと、俺は思うんです
晩秋の夕方
空はスッキリ透き通り、そしてかなり高く感じる
中学校の四方はすべて金色の稲穂で覆われ
校庭からは運動部の声が聞こえてくる
空は藍と黄と赤のグラデ
実に、雰囲気抜群!
中2の時、委員会が第1章のコと一緒だったんです
(勿論、必然的に)
男1、女2のその委員会、もう一人の女は欠席
俺、好きな子と夕方教室で二人きり
そりゃあもうドキドキです
活動開始は授業終了後だからまだまだ明るいうちからなんですけど
活動そっちのけでくっちゃべってれば
知らず知らずに日は沈んでいく
夕方、
机を挟んで向かい合っている相手の顔を確認できないくらい暗く
空の絶妙な色彩が窓から望めるほど明るい
俺の癖、窓の外に広がる空をボケ〜っと見つめる事
そんな癖は当時には既に身についていた
段々と話題が尽き出し、
活動とその子をそっちのけで空を眺める俺
委員会の活動もせずただただ時間が過ぎていく
聞こえてくるのは校庭からの声だけ
場所はほの暗くなった誰も居ない教室
そして、彼女、一言
「ねぇ、キスして…」
中学2年生の俺
「…えっ!」
…我ながら、何て初々しい反応なんだ
(彼女)「ウソ。何となく言ってみたかっただけ
そろそろ帰ろうか?」
正直にもそれに従ってそれぞれの家路につく
と、まぁ、こんな事がありました
ただこれだけだったんだけど、当時の俺にとっては
とんでもない重大事件!
だって好きな子に「キスして」って言われたらビックリするでしょ?
中学生ならば!
今?
うも言わさず実行、間違いなく
いつからこんな人間になったんだ、俺は…
正味、その後、家に帰っても興奮やまず
一人で勝手に妄想を繰り返していた
「何でいきなりあんな事言い出したんだ?俺の事が好きなのか?」
とか、
「キスって一体どうやったらいいんだろう…?」
とかね
次回は、キスしてやる!と意気込む若すぎる俺
若いって素晴らしいね、次回があると思っているんだから
って言うか、今日日の中学生、既にこんな次元じゃないし
ウチの中学は類に見ないほど平和だったからなぁ
実際にこの子とキスしたのは、その4年後かな?
当時の俺、それを知ったら大喜びだろうなぁ
なんだか色々思い出す今日この頃
まだまだ色んな出来事が脳裏を過ぎってます
でも、そんな回想をしていると思う…
年取ったにゃ〜
中2?9年も前の話ですよ!
そりゃあ、今生まれた子も小学3年生になってるってな
もう9年後、俺はどんな思い出を省みているんだろうかねぇ
ココで一句
したいこと 今なら多分 給食食いてぇ
鳥ソボロご飯が好物でした
逆に、鯖の味噌煮は一度も口にしたことがありません
魚介類、嫌いなんです、俺
御粗末
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