たわごと日記...gennao

文楽 - 2002年08月01日(木)

見に行ってきます。感想などは帰宅後に〜
初めてなんだよね、文楽見るの。常打ちでやってるのは大阪と徳島だけという話で、一度行きたかったの。前の会社のそばだし、国立文楽劇場。
ちなみに演目は「薫樹累物語(めいぼくかさねものがたり)」。伊達騒動を扱ったお話とかで一応下調べしてみたけど、そもそも伊達騒動ってナニ?って感じで・・・。
とりあえず見に行ってきます。

ところでUSJ、イロイロ隠してたりとかで叩かれてますねー。行くなら今がチャンス!夏休みだけど、絶対いつもより人少ないハズ!行くよ!
そう、私は狂牛病最盛期にこそ、おいしい焼肉を食べに行った女。

+1
今日はPLの花火だったのね〜。忘れとった・・・帰りは時間的に問題ナシでよかったよかった。朔日餅は夕方高島屋に行ってみたら影も形もなかった。めそめそ。

で、文楽ですが、よかったですよ〜、やっぱ生は楽しい!解説をしてくれるイヤホンを貸し出してくれて(550円かな)最初やし、あらすじは調べてきたけど一応・・・と思って借りたのですが、これが絶妙にわかりやすくてよかった。裏で間にあわせて解説をいれてくれてるみたいですねー。パンフレットは床本(台本みたいなもの)までついててええ感じ。人間国宝とかの人が人形操ってたんですが、やはりさすがにすばらしい・・・。人形の顔に表情はないのですが、手振りや身振りで表情が違って見えるほどです。
お話的には夏にぴったり怪談もの。さくっとあらすじを。

***
足利頼兼おかかえの力士、絹川は高尾という傾城(吉原の太夫でありんす)に溺れて政治を省みない主君を憂えて高尾を殺してしまいます。逃亡中に逃げ込んだ豆腐屋が、この高尾の実の兄の家で高尾の葬儀中。話をするうち、この力士が妹高尾の敵としって、一度は討とうとするのですが、どうか主君が落ち着くまで、お家安泰まで待ってくれ、との絹川の忠義の言葉にうたれ、高尾の兄は敵討ちを待ってやることにします。また、その時いた妹の累(かさね)が以前絹川に危ういところを助けられていて、一目ぼれをしていたことがわかります。累は姉高尾の敵とわかっても絹川と夫婦になりたいと言い自害までしようとするので、兄は二人を添わせてやることにします。
ところが、今後のことを兄と絹川が相談している間、喜んで祝言の準備をする累の前に、姉高尾の亡霊があらわれ気を失ってしまいます。兄と絹川が累を助け起こしてみると、美しかった累の顔には醜いあざができ、片足も不自由になってしまいます。さては高尾の怨念・・・と思いつつも、累には変わり果てた顔のことは告げず、絹川の故郷、下総へとふたりを逃してやります。
***

この後も書こうと思ったけど、長いのでめちゃくちゃはしょりますと、いろんな行き違いがあって、隠していた累の異変のことも(悪い形で)本人に知られることになってしまって、さらには絹川が醜くなった自分を捨てて美しい姫(実は主君の許婚)と添おうとしていると勘違いした累は諍いの末に絹川の手にかかって死んでしまいます。絹川はなんども説得しようとするのですが、殺された高尾の怨霊が累に取り付いているため、結局助けることができないのです。

ところで、この高尾って結構知能犯というか・・・。普通は呪うといえば殺した相手に取り付くと思うのですが、高尾の場合は殺した相手の女房にとりつき、顔を醜くし、一時も自分のことを忘れさせない。そして、姉を殺した相手と知りながら、それでも嫁ぎたいと言った薄情な妹にも復讐してるのですな。

ちなみに最後は本物の水を使った雨の中、怨霊にとりつかれて般若のようになった累と絹川の立ち回りです。ガブという特殊な頭がありまして、一瞬で美しい女の顔が般若になるの〜。これは見ごたえ有ります。ちなみに歌舞伎でも「かさね」という演目でこのお話があるようです。

あと、本筋とは関係ないけど、嫉妬した累が主君の許婚の姫を帯もって引きずり回すわ、ケリ入れるわ、すげー。ケリ、キレイに入りすぎってくらいはいってたよ(笑)

というわけで、機会があればまたゼヒ行きたいです。


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