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■ 幸せな眠り。
さくさくと鳴る足音を纏って。 私は家路につく。 こちらはもう冬景色一色で。 吐く息の白さが身にしみる。
明かりのついていない部屋に。 入るのに慣れていた。 「ただいま」 が、意味のない響きだった。
少しずつ慣れた玄関の鍵を開ける。 カレーの匂いがする。
私はようやく。 「ただいま」が意味を成す場所を。 また手に入れた。
「寒かったろー」と。 「仕事大変だね。」と。
言葉が温かいと改めて感じる。
人は結局。 一人じゃ立っていられないんだ。
今日は茄子と挽き肉のカレー。
お腹いっぱいにして眠りにつこう。
2003年12月12日(金)
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