Kyoto Sanga Sketch Book
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2004年02月01日(日) サンガストーブリーグ� 禅遒辰胴圓辰深圓燭�

■ ゴール裏から ■


天皇杯の試合が終わった。ゴール裏では毎年恒例の儀式が始まる。
12月の冷たい空気に伝わる人々の声。

西京極に響く、最初で最後のコール。
そして今年何度もした覚えのあるコール。
そして何年も聞いてなかったあの選手へのコール。
全て、ゴール裏から選手に向けるお別れの挨拶。






小柄な大槻君(22歳守備的MF)の小さな影がメイン下からピッチに見えた。
ベージュのジャケットを着て、顔を出す。
プロ最後の自分の「西京極でのコール」に答えて、彼だけは小さく手を振った。

※彼のデビューは冨田と同じ試合。
 一年目は彼はサブとして多くの試合をこなしていた。
 しかし、もう復活はなかった(JFL佐川印刷に移籍決定)。


ゴール裏のコールは続いて、佐野コーチ、そして一部有志で石崎社長へと続く。


暇だったので、久々に出待ちの場所にも行ってみようか。



■ スタンドの裏で ■



公園内、メインスタンド側の裏を回ると選手関係者の出口がある。
その向かい側、植木の横のベンチに座った。観客たちの帰り道。人々が通り過ぎた。

若い女の子達を中心に30人ぐらいいたかな?
ほんの少しだけ華やいだ雰囲気。
たくさんの女の子達と少しの男性が、出てくる選手達をチェックして待っていた。

…と、「あ、来た?」「マチ?」「マチだ!」。
場が静かに高揚しだした(笑)。
一人長身の選手が、地味な茶色のブルゾンに灰色のパンツ(?)で現れ、
三々五々待っていた子達が、小さな声をあげて集まって来る。

棒立ちの彼町田(21歳FW)はJリーガーぽいオーラはあんまり…ないような(笑)。
少し緊張した面持ちで女の子達を迎える。
プレゼントを渡され、写真をお願いされ、そしてそれを待つ女の子達。

彼目当てでない子達も集まって来た。
プレートを並べ、時折声がかかり…群がるというにはちと控えめな(笑)。
…撮影会は続く。

それを植木のところで見ていた。彼と年のかわらない女の子が声をかけてくれた。
「町田選手残留の為の署名、よければ…」
もう移籍は決まってしまったけど、それでも応援の意味で、と。

何枚もに渡って大勢の人が名を書き記した紙に、
少しかじかむ手で自分の名前を書いた。
(彼は不幸かもしれない、でも幸せな子だと思った。何十にも束ねられた署名を見て)

 ※柏で期待された若手ながら、解雇されトライアウトを経て京都に。
  今期移籍して来た彼は黒部に次ぐ得点。
 (チェの加入により)出場機会がなくなる等の理由(説明有)で戦力外(川崎に移籍)。



そんな騒動と関係なく、人知れず出てきた松本(19歳DF)は、
同じ年ぐらいの男の子達のグループと柵を挟んで話していた。
いったい何の話をしているのやら…(笑)。
彼の涼しい顔には、もう少しシャープなピアスの方が似合うと思うのだが…
男の子達が言う「お前おっかけられてるし」…えっ?見てるだけだよ。
(ちゃんと頑張って帰って来て下さい。)

※サンガユースが準優勝した時のキャプテン。
 怪我の手島の代役に何度かトライしたが、結果が出なかった(J1のFC東京に期限付き移籍)。





茶髪と明るいブラウン系のジャケットが合う福寿君(19歳FW)も、
美尾君と共に出てきた。

2年前鴨池で、長身の黒いベンチコート坊主頭の9番を探したのは、
まだつい最近の事の気がするけど。
(あの時からすると信じられないぐらい垢抜けてしまって(笑))。

町田君撮影会(?)の横、ほとんど誰にも気付かれずに
二人はおしゃべりしながら去っていった。
人が大勢いると面白い事をしでかす彼がいなくなるのは残念。
でも…トップで彼を見る事がなかったのはもっと残念。

でも、あの”高校生”に紙切れの端に書いてもらったサインは、
これからもサンガのアルバムの中に残る。

※高校三年の夏からプロ2年目までを怪我で棒に振った、
 鹿実の幻のエースストライカー(JFL佐川印刷に移籍決定)。





まだ町田君を囲んでの撮影会は続いている。
1年だけ京都にいた「私の」「皆の」選手を記念に残す為
携帯のカメラを待機させて待つ女の子、
それを囲んで高揚している人達。



天皇杯の西京極は、いつも別れの場。






■ あの日、お別れのコールができなかった選手達 ■


チーム間、そしてサポーターの間でさえ論議を呼んだ有能な二人。
年明けになって、京都を離れることが発表された。
より高いレベルを求めて、若しくはJ1に昇格するパス元への恩義の為、
京都を離れたレギュラー選手二人です。


角田誠(19歳DF)
名古屋に完全移籍。
「生まれ育った京都から移籍するのはギリギリまでとても悩みました
しかし1人のサッカー選手として、J1でやりたい気持ちを抑えることが出来ず、移籍することにしました。」



鈴木慎吾(25歳MF)
レンタル元の新潟に復帰。
「今回は新潟に戻ってサッカーをすることを選びましたが、
いつかまたご縁があってお世話になるかもしれませんので、これからも温かく見守ってください。」



プロの判断。それはそれで尊重。
けど、高校時代から活躍した未来のA代表角田は、皆の愛情の対象だった。
サポーターの反発が激しいのは当たり前。
(でも、その中で移籍を決めたのも、やっぱりカクちゃんらしい)

そんな選手にブーイングを返すのもまたチームサポの礼儀(笑)。
今はそんな小気味良い事をさらっと言える気持ち。
また代表で再会待ってます。
本当に好きな選手なら他チームになっても応援できるし。チームを超えた交流を見て思う




…でも、どこかにも書いてあったけど、
新撰組のあの「誠」の幕を街で見る度に、
なんかこうウワーっという気持ちになるよ。

ふんふん…



ストーブリーグ�◆峪弔辰深圓燭繊廚紡海�





MF 安藤正裕 →大宮アルティージャへ復帰
MF 鈴木慎吾 →アルビレックス新潟へ復帰
MF 大野敏隆 →柏レイソルへ復帰→名古屋グランパスエイトへ移籍
GK 高島裕政 →未定
MF 大槻紘士 →佐川印刷
FW 町田忠道 →川崎フロンターレへ移籍
FW 福寿伸一 →佐川印刷へ移籍
DF 角田誠 →名古屋グランパスエイトへ移籍
DF 松本昂聡 →FC東京へ期限付き移籍
MF 山本翔平 →アローズ北陸
DF 林裕煥 →Kリーグへ移籍



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