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夜空と星と - 2002年06月21日(金) 昔は よく 夜空を眺めていた。 センチメンタリズムからではなく もともとは 学校の授業で天体に関しての授業を受けたからだった。 私は 冬の寒空の中 星座盤と天体事典を抱え 首の怠さをこらえながら 小一時間ほど 空を眺め続けていた。 あの星はなんという星で それが作りだすのがなんという星座で と なかなか詳しいものだった。 天体の授業期間を終えてからも 私はそれを機会に 夜寝る前に ベッドサイドにある窓を開いて 星を眺めながら眠りに就いたことを覚えている。 なにを考えるでもなく 代わり映えしない星をみて 一日に起こった雑事や疲れた気持ちを落ち着かせて居たように思う。 大学に入って サークルを選ぶときに 「星を見る会」というものに入ろうかと 真剣に考えた。 だけれども 男性ばかりで形成されているそのサークルには 恐くてとても入れなかった(笑) 社会人になってから 会社が持つ八ケ岳の山荘に泊まりに出かけたときには しっかりと 新品の星座盤を ただでさえ 大荷物の旅行カバンに忍ばせたけれど 満天の星を尻目に 星座盤は一度も取りだされることなく ずっとカバンの底で 旅行を終えた。 去年訪れた 獅子座流星群。 深夜の河原の土手で寝ころびながら たったひとつの流れ星をも見逃さないように じっと目を凝らして 360度に広がる夜空を眺め続けた。 あの時に 何百もの流れた星に願った たったひとつの想いは いつ 叶えられるのか。 人は死んだら星になると そんな感傷的なことを言ったりするけど 私は死んだって 星になんてなりたくない。 もう しばらくすると訪れる 7月7日の七夕には 今年もまた 小さな星が集まった 天の川をみることができる。 笹に願いを込めた短冊でも吊るしながら 天の川銀河の姿を眺めていよう。 花火のように賑やかでも 流星群のように躍動的でもないけれど 星の集まりが作りだす星座や銀河は静かな感動を与える アトラクション的な楽しさもよいけれど 映画のような刺激的なのもよいけれど たまには静かに絵画でも眺めるように 心の内側から溢れだしてくるものの感覚を 穏やかに感じていたい。 ...
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