私がたまたま外に出たとき、テラスにサッカーボールが転がってました。 そして、道路でおたおたする小学生がいました。 そのボールを拾ってやって、その子に返し、お礼を言われてさよならしたんですが・・・。 こういう子を見ると、どきっとする。 私はそういう子じゃなかった。
とにかく、『人の家』とか『人の土地』とかいうことにまったく無関心な子供だった。 だから、『人の土地』に生えてる『人ん家のグミ』とか、平気で食べてた。 隣の家がびわを育ててたんだけど、収穫時期になると、必ずたくさんくれるのに、遊んでる最中にむしって食べてた。 空き地の雑草とかも食べてたけど・・・今考えるとおかしい味覚・・。
人の家の敷地内であろう場所に秘密基地とか作ってた。 当然、さっきみたいに、ボールが人の家の敷地内に入ったとしても、平気で入って行ってた。 さすがに、門扉があったらためらっただろうけど、うちには門扉はない。 まあ、以前にも言った通り、家の前は砂利道だから、うちの敷地内を歩くとすぐばれるわけですが・・・。
それでも、『ばれるかも』という感情って、年齢を重ねるに従って根付いた常識に基づいて構築された思考であって、小学生の頃は、確実に備わってなかった。 仕切られていない土地は、全部遊び場みたいな感じだった。 迷惑な子供だったろうけど・・・。 怒られたことも多々あるけど、大概のことは何も言われなかった。 言われない=怒ってないわけではないだろうけども。
ボールを人の家に転がしてしまって、おろおろしている少年を見て、『取りにくればいいのに』とか思ったけど、時代が違うのかも知れない。 私が子供の頃の価値観で子育てしたら、警察にお世話になってしまうんじゃないかと思った。 こんな田舎で、がみがみ言いたくもないんだけどなぁ。 こういう時の流れはやっぱりちょっと寂しいなぁ。
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