書くこと

もうひとつのサイトでは毎日けっこうボリュームのある日記を書き、こちらのサイトでもほぼ毎日ブログを更新し、その上また今日からこのページを再開させようと決めた私。
よほど書くことが好きなのだろう…と思われるかもしれませんが、そういうわけでは決してないのです。
少なくとも「書かずにいられない」タイプでないことは、確かです。イベントに参加されるたび必ず3冊くらいの新刊を並べてらっしゃるような作家さんは、そういうタイプなのかもしれませんね。書くスピードに追いつかないくらい、次から次へと書きたいことが溢れ出してくるのかも。
創作サイトでも、日記をつけるようなハイペースSSを更新されている方がいらっしゃいます。日記程度の短い文章を書くのでさえ恐ろしく時間がかかってしまう私には、とても考えられません。

だったら、なぜ書き続けているのか。
書くという行為そのものが好きなわけではなく、書きたいことをまだ書ききれずにいるからひたすら書き続けている…ということなのではないかと、最近思うようになりました。

文章を書いているとき、いつも頭に浮かぶイメージがあります。それは、遺跡の発掘作業に取り組んでいる自分の姿です。
何かを創るというのは、たとえば粘土を捏ね上げたり木を彫ったり…というふうに、何も無い状態から自分で作り上げてゆく作業なのかもしれません。
だけど私には、どこかにある完成形をおぼろげな記憶を頼りに探り当ててゆく作業のように思えるのです。
そんな作業が楽しいはずなどなく、だからしょっちゅう手を止めたりよそ見をしたりはするのですが(苦笑)、不思議と本気でその場から立ち去ろうとは思わない…。それが、私にとっての「書くこと」なのです。
2004年10月11日(月)

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