なんだか切ないことがたくさんあって あたしの中の何かが崩れていきそうだ。 過去を振り返るというのは こんなにもつらいことなのか。 それとも あたしが成長していないままだから こんなにもつらいことなのか。 過去に縛り付けられているのはいつでも同じで きっと誰が隣にいたって こうやって苦しむんだと思う。 それなのにきみと一緒にいると その苦しみからいつか解放されるんじゃないかと 勘違いしてしまう。 それだけきみはあたしにとって不思議な存在なんだ。 だから、せめて何も話さなくても 同じ空間に居れればいいと思った。 きみは、そこから、あたしの信号をキャッチするから。 今夜も、一言も言葉を交わさないまま たとえ距離は離れていても 同じ空間にいるような勘違いをさせてくれる 文明の利器に頼って 辛い夜を乗り越えていこうとしている。
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