デイズ
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2004年02月07日(土) 研鑽途上

お能を観て来ました。
能楽若手研究会の若手能。「西王母」「鎌腹」「小鍛冶」。

パンフレットにある「若さは磨かれ、やがて深さとなる。」というコピィにじんとしました。
伝統芸能の世界は、研鑽って言葉が似合います。

「西王母」
西王母が帝のために桃花を捧げ、祝いの舞を踊るという能。
舞も囃子も華やかで美しい能。
西王母役(シテ)の方がすらっとした背の高い方で、ほんとに西王母がきれいでした。
お年を召した方の演技は確かにすばらしいのだとは思いますが、背の丸くなった方よりも、ぴんと背が伸びてすらっと高い方の方が、やっぱり若い女性役は美しいですよね。

「鎌腹」
怠け者の男(シテ)が妻(アド)に鎌で追いかけられて、しぶしぶ芝刈り(?)に行く。こんな妻と番い続けるなら、鎌で自殺しようとする狂言。
結局、男は自殺できず妻に止められるんですけど、男のちゃちなプライドが情けなくて面白いです。

「小鍛冶」
剣を打つための相槌役を稲荷明神に祈る宗近(ワキ)のもとに、明神の具現である霊狐(シテ)が現れて、剣が完成するという能。
剣を打つ舞の激しさと囃子の激しさが迫力。
剣を打つときに霊狐がジャンプを繰り返し、床をドンと踏み鳴らすのですが、これも若い方だと迫力が段違いなのではないかなと。
この演目は、10日後のお能でも観るので、比較できるかな。

ゆそか