2003年06月20日(金) |
ちょっと遅くなったけれど……追悼 |
春風亭柳昇さんが亡くなりました。 私が中学生くらいの頃、私より少しお姉様世代で 「柳昇ギャルズ」なる、若い女性ばかりのファンクラブも 結成されているということを 当時読んでいた『ビックリハウス』で知りましたが、 あの伝説のヘンテコ雑誌の読者と柳昇さんのファンというのは リンクしていたのですね。
「今や日本で私一人」という口上の柳昇さんのお名前ですが、 “しゅんぷうてい”の方は1回で変換できるのに、 “りゅうしょう”の方は出てこないので、 “やなぎ・のぼる”と入力しています。 柳 昇(やなぎのぼる)といえば、 漫画家ゆうきまさみさんの出世作と言われる「究極超人あ〜る」の 春風高校の校長先生ではありませんか。 モデルになっていることは明白ですし、 CD版ではその校長役の声も担当なさったそうです。 実際、2ちゃんねるニュース板の追悼スレッドでも、 「あ〜る」を読んで柳昇さんの存在を知ったという方がかなりいました。 私自身は、 「とぼけたおもしろい創作落語をするおじいちゃん」だという認識でいて、 その後かなりたってから「あ〜る」を読んで、あ、柳昇さんがいる、と、 後追いで思ったクチです。 読んでから知るか、知ってから読むかってところでしょうか。
胃がんだったとのことですが、82歳という年齢ですから、 いわば順送りと考えられなくもありません。 それでも、残念でなりません。 “飄々”が羽織を羽織ったような師匠の死を 今はただ惜しむばかりです。 あの世でも、たくさんの人を例の調子で笑わせてくださいな。 (あの世のイメージは、川原泉の「ゲートボール殺人事件」参照)
ところで、2ちゃんねるスレッドの中で、 100均の「ダイソー」に、柳昇さんも含む落語のCDがあると読みましたが、 うちの近所のダイソーには、 浪曲と民謡とクラシックしかありませんでした。 けっ、民度低いよなっ。
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