こたつに首までもぐりながら、プロジェクトXを見る。 戦後、テレビの普及に押され低迷した時期もあったという、宝塚歌劇復興の物語。 進退の勝負を賭けた作品は、あのベルばらだった!(@_@) いやぁ、見ながら何だか胸が熱くなって、感動で目が潤んできたわい。
ベルサイユのばらの雑誌連載当時は3歳だったから、リアルタイムでは読んでいない。 宝塚での初演時も、まだ小学校にすら上がっていなかった。遅く生まれ過ぎた。 そしてその舞台をテレビでも放映しており、それでこの作品を知ったと思う。 覚えているのは、階段の中ほどに佇むマリー・アントワネットの口上である。
『わたくしはフランスの王妃なのですから。この、マリー・アントワネットは!!』
そこで幕が下りたような…遥か遠い記憶。 見ているアタシの後ろで、父がぼそっと呟く。 『このマリー・アントワネットはほんまにおった人で、首を刎ねられるんよのう』
おとん、就学前の児童に向かってなんちゅうことを(-_-;) 果して、その言葉が幼い頭に長くこびりついて離れなかった。 '50〜'60年代、フランス文化が若者の間を席巻した時代があったそうだが うちの父も例外ではなく、あれこれフランスをかじったようだ。
後年、小学生になってから単行本を買ってもらって読み 以来何十年と取り憑かれることとなる因縁の大作である。 ガキのくせに、現代の泰平の世の「恋愛もどき」は何てつまらないんだろうと思ったり。 いや実際、大人になった今でさえ思う。この絢爛豪華な大ロマンの迫力の前には 今どきの貧乏くさい不倫ドラマなんぞハナクソみたいなものだと。
まんがは色々と読んだが、何が一番好きかと問われれば、迷わずこれ。 自分のルーツはここに突き当たるような気さえする。
宝塚の初演でオスカルを演じたのは榛名由梨だったらしい。(その後アンドレ役) 美しく、かっこいい。確かに適役。やっぱり昔の女優の台詞回しはいいなぁ。 オル窓の宝塚公演もやはりテレビで一度観たが、その時榛名はクラウス役だった。 (なのに、番組では関西弁バリバリのおばちゃんになってて…(ノ_ー、))
会社の斜向いに宝塚劇場があるが、今でも沿道を熱いファンの群れが埋めている。 一度くらい、生の舞台を観ておくべきかしら。
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