『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2006年01月13日(金) かみふうせんの割れるとき

別にいいよきみがいなくても

そんなメッセージを無言でたくさん受け取った
だから小さく小さくなって
世界のはじっこからある日
かけらが砕けるように落ちる

その日を待っています。

なにもしないのがよかった
なにもしゃべらないのがよかった


それでも誰かが待っているって知っていたら
少しだけ、ほんとうに笑えるかもしれなかったから
ぼくは待っていた、たくさん

待っていた。


ピンセットでつまんだうすいガラスが
音もなくぱきりとくだける。そのように
失敗作がつくられ棄てられていくように

ほら、落下傘。

目をひらけばいつも
音と光を出しながら
たくさんのものが
轟々と身の回りをめぐり駆け回り
ぼくはそれを手にとれないと知る
ただ知らされる
ひかりを出す君もまたそのなかへと進んでいった

もう待たなくてもいいかい
君のことは

ちいさな手帳をひらきえんぴつでうすく線をひく
その下にあるきみの人生について祈りながら
ぼくがせんをひき、そして

せかいの縁に、またひとつ、近づく



1月13日、金  夜


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